令和元年に大津市で発生した園児の死亡事故をきっかけに、国の施策として行われた保育園等周辺の交通安全対策。施策期間が終了した令和2年度以降に開園した保育園など、園児にとっての危険箇所が見過ごされてしまうケースがあります。

 

 

滋賀県大津市の交差点で保育園児の列に車が突っ込み、園児2人が死亡、14人がケガをする事故が発生したのは令和元年5月のことです。同年6月、国は「未就学児が日常的に集団で移動する経路等の交通安全の確保について」を通知。全国の市町村で園児の「お散歩コース」の緊急安全点検を行うとともに、確認された危険箇所の安全対策を実施しました。

 

例えば印西市においても、担当課である保育課が市内全保育施設の状況を確認し、印西警察署や庁内各課とともに現場確認を実施。薄くなった横断歩道などのペインティング(道路標示)の補修や、信号待ち歩行者を守るための狭さく(歩行者を守るための車止め用ポール)の設置など、園児を守るための安全対策が各所で実施されています。

 

しかし、この国による安全施策は2点の課題を残すこととなります。

安全対策の対象は「日常的に集団で移動する経路」、つまりは園児のお散歩コースに限られたため、たとえ保育施設の目の前であっても、散歩コースから外れた交差点には安全対策が施されなかったことが一点目です。二点目は、政策実施期間として、国が50%の費用を負担するのを令和元年度限りとしたこと。その結果、令和2年度以降に開園した保育施設については、安全対策強化の推進力が働かず、再び、危険箇所が見過ごされかねない状況にあるのです。

 

国による施策終了後であっても、園児のお散歩コースの安全対策の継続は不可欠であり、お散歩コースから外れた箇所であっても、登園時などに園児が危険にさらされる交差点などは、他に優先して対策を講じるべき。この点について、県や地元自治体の担当者に異存がないことは救われるところです。

 

 岩井は、地域内の保育園(保育所)について、お散歩や登園などで園児が多く利用する交差点などの改善を働きかけていきます。身近にお気づきの点がありましたら、ぜひ情報をお寄せください。