栄町を東西に通る県道成田安食線。沿道の松が相次いで枯死する中、倒木を危惧した竜角寺台自治会が県土木事務所に要請し、12月に一斉伐採が行われました。

 

 

松枯れが発生したのは、県道成田安食線の栄町・竜角寺台付近。沿道の松の多くが枯れてしまい、景観面と安全面で問題になっていました。松枯れは夏から秋にかけて見られ、「マツノマダラカミキリ」に寄生する「マツノザイセンチュウ」の侵入により引き起こされるもの。水を吸い上げる管を詰まらせ、葉が茶褐色に変色。一度症状が現れると回復は困難で、被害が他の木に広がる前に伐採する必要があります。

地元住民が特に心配したのは、枯れ松の倒木による巻き込み事故。2019年には佐賀県内の県道で、沿道の枯れ松が走行中の軽自動車に覆いかぶさるように倒れ、助手席に座っていた児童が亡くなるという痛ましい事故が発生しており、決して杞憂などではありません。

 

この枯れ松問題については地元竜角寺台自治会でも取り上げられ、県土木事務所に対策を要請。11月末になっても動きが見られなかったことから岩井を通して確認したところ、早期に伐採できるよう準備を整えているとの回答があり、12月末までに枯れ松の一斉伐採が行われたものです。

 

さて、県道はもちろん、多くの国道(3ケタの番号がつく国道)は県の管理。枯れ松の他、車道にはみ出した雑木、雑草なども走行する車両の大きな妨げになる恐れがあります。日頃から利用する道路などでお気づきの問題箇所がありましたら、気兼ねなくご連絡ください。