近隣住民からの期待の大きいJR小林駅南口駅前広場(ロータリー)整備事業。課題となっていたテナントビル跡地の用地買収が完了し、あとは本体工事を残すのみ。完成は令和5年度の見込みとなっています。

 

 

平成25年度に着工したJR小林駅の整備事業は、駅利用者の安全性を確保し、交通利便性の向上を図るとして、南口にバス・タクシー乗り場などを備えた2,300㎡の駅前広場を設けるというものです。

 

橋上駅舎や北口エスカレーターは27年に、県道(旧道)をまたぐ南口自由通路(エスカレーター、エレベーター等)は29年にそれぞれ供用開始となったものの、南口駅前ロータリーについては一時期工事がストップした状態が続き、「工事はどうなっているのか?」と事業の進捗を心配する声も寄せられていました。

 

駅前広場の整備が進まなかったのは、既存施設の移転調整がつかず、用地を取得できなかったから。整備予定地にそもそもあった2つの建物のうち、「ショッピングセンター・ジョビア」は29年に閉店していたところですが、もう一方のテナントの借主である医療

機関の移転先が見つからず、同地にて診療を続ける必要があったのです。

 

医療機関ゆえ公共性が高い上、「移転されては困る」との声も根強く、市としては相手方に定期的、継続的に働きかけを行うしか手立てがなかったわけです。

 

状況が動いたのは令和3年に入ってから。1月のテナント借主との移転交渉に続き、7月にはテナント所有者と建物補償、用地買収についての交渉もまとまり、ロータリー整備事業に関わる用地取得が完了することとなります。

 

すでに、南口ロータリー予定地周辺の取り付け道路が完成したところ。4年度に駐輪所付近の道路整備等を行った上で、5年度中にロータリーの本体工事に着手し、完了する見込みとなっています。

 これまでの市・市議会関係者の尽力に敬意を表するとともに、南口駅前広場の早期の完成、供用開始を期待したいと思います。