こんにちは、千葉県議会議員の岩井やすのりです!昨日に続き、長男の受験体験記です。中学と同様に高校でも陸上部に所属し、2年次からは部長も務めるなど、文武両道に励んでいたと思います。

 

佐倉高校の理数科は学年で1クラス40人ほどでしたが、だいたい10番程度の成績だったようです。河合塾等の模試結果も偏差値60前後でしたので、東工大はもちろん、早稲田、理科大などの相次ぐ合格はもはやミラクルだったと思っています。

 

 

かつて塾講師を経験し、受験生やその保護者と接してきた経験も交えながら、このミラクルの経緯などをまとめます。

 

①中学1年以来、塾・自習室を頻繁利用

私自身が塾講師の経験があったことも後押しし、中学に入学すると、本人自らが入塾したいと言ってきました。中学3年間は京葉学院、高1時は駿台予備校、高2時からは河合塾マナビス。京葉学院で自習室の利用習慣を身に着けたものの、津田沼の駿台予備校では頻繁利用できないため、河合塾マナビスに変更。学校帰りに自習室を立ち寄る等して、「週あたり7日」と言っても良いほど、頻繁に塾、自習室を利用していました。

 

②第一志望校へのこだわり

高1時に学校で話を聞いたという東工大へのこだわりは強く、模試結果に関わらず志望校がブレることはありませんでした。高1、高2時と2回にわたりキャンパス見学を経験したことも、思いを強くさせたものと思っています。

 

 

③佐倉高校とは

私の学習塾時代の教え子はすでに30代となっていますが、当時の佐倉高校OBも少なくなく、未だにやり取りをしていたりします。彼らが口を揃えるのは、「佐倉高校は楽しくて、良い学校。だから、生徒が『遊んじゃう』」ということ。彼らの言う『遊ぶ』とは、部活や文化祭等の学校行事に真面目に取り組むことを指しているわけで、怠けて遊ぶということではないのですが、結果として受験勉強への着手が遅れ気味となるという指摘です。これは、私自身が塾講師を務めていた時も同様に感じていたことで、「地力はある子たちだけど、他の進学校より着手が遅いためセンター試験に対応できず、上位私立大は強いけど国立大受験は苦手」というのが定評となっていました。もちろん、子どもたちの満足度は極めて高く、素晴らしい高校であることは間違いありませんが、大学受験に限って言うならばより早い動機付けが求められます。

 

④模試結果だけでは判断できない

私立大入試定員の厳格化による「玉突き」、来年度入試からの制度改変による「安全志向」が指摘される中、今年度入試では国公立、私立ともに上位大学の受験者数減が顕著でした。塾担当者より上位校へのチャレンジ受験を勧められた意図は別として、それが奏功する形となりました。そもそも模試の結果が当てにならなかったのかな?との思いがある一方、出題傾向の向き、不向き、受験校の対策なども合否を分けたのではないかとも振り返ります。

 

⑤保護者は子どもの前で学校や学習塾の悪評を口にしない

いろいろと書いてきましたが、実はこれが一番良かったことです。わが家では、学校や学習塾の先生方、担当者の悪口等を口にしたことはありませんし、もし信頼できないと感じた場合でも子どもの前で口にしていはいけないと、家内と取り決めていました。それはなぜか?子どもが学校や学習塾を信頼しなくなったり、バカにするようになったりすれば、ひいては本人の学習意欲の減退や成績の低下に繋がるからです。先日、新型コロナの影響により休校措置となったある公立学校で、抜き打ち的に家庭訪問を実施するのはおかしいと問題となりましたね。その是非はともかくとして、ある保護者がテレビのインタビューを受け、学校や教育委員会のやり方を批判されていましたが、ことお子さんの教育に限って言えばよろしくありません。保護者の子に与える影響は殊の外大きく、これを以て学校側のやり方に批判的な気持ちを抱いてしまうことになったら、本人の学習への向き合い方に取り返しのつかない支障が生じてしまう可能性があるのですから。よっぽど腹に据えかねたというならば、直接学校側や教育委員会に抗議したり、インタビューを受けるにしても自分の親だということがわからないようにしたりする等、お子さんに気づかれないようにやるべきだったと思います。

 

 

と、いろいろと偉そうに書いてしまったことをご容赦ください。わが家では中学受験を経験せず、高校受験もそう苦労しなかったのですが、今回は大学受験期間の2か月間がとても長く感じられました。多く受験生に接した経験もあるとは言いながら、やはりわが子の受験となると冷静でいられなくなるのかもしれません。

 

こちらのブログを読まれた受験生を育てるご家庭でも、学校や塾などの他のセカンドオピニオンが欲しいとういう場合がありましたら、お気軽にご連絡ください。親身になって寄り添いたいと思います。

 

最後に改めて、ご指導くださった先生方、関係者の方々に心より感謝申し上げます(^^)