こんにちは、千葉県議会議員の岩井やすのりです!昨日は、朝から市川児童相談所(児相)の視察を行ってまいりました。

 

 

市川児相は市川市八幡の住宅街の真ん中にあります。開所から約10年とまだ新しく、木材をふんだんに使った施設は温かみが感じられるものです。

 

虐待被害を受けた児童への対応を行う児童福祉司の不足が叫ばれていますが、施設の不充足も課題です。

 

市川児相が管轄するのは船橋市、市川市、浦安市、鎌ヶ谷市の4市で、その総人口は140万人強。これは一般的な児相の管轄人口約50万人の3倍近くとなっており、全国でも有数の多さだと言います。また、児相での児童の一時保護期間は原則として最長60日となっていますが、保護解除も施設入所等の措置もできる状態にない児童もおり、一時保護期間が200日を超えるケースもあるそうです。

 

結果、柏児相で定数25人に対し36人を一時保護中であるなど、どの児相も定員を大きくオーバーする状況にあります。

 

県では県内にある6児相のうち、すぐに用地確保できる市川、柏、銚子、君津児相で一時保護所を増設するとして、6月補正予算に計上したところ。虐待の疑いのある児童の受入れやケア体制を強化するとしています。

 

ただ、市川児相では一時保護所を設置するため、中庭にある大きなケヤキの木と、毎年実を取って食べるというびわの木を切らなければならないと言います。子どもたちの癒しになっていたのではないかと思うと、やむを得ないことではありますが寂しい気持ちにもなりますね。