こんにちは、千葉県議会議員の岩井やすのりです!印西市議会議員選挙をはじめ、いわゆる統一地方選・後半日程選挙が終わりました。

 

 

さて、この機会に取り上げたいと思ったのが、街宣カー(選挙カー)についてです。選挙活動でつきものとも言える街宣カーによる選挙活動ですが、ちまたではあまり評判はよくありません。「うるさくて迷惑」「やめてほしい」等との声はもちろんのこと、そもそも街宣カーによる活動は効果があるのか?との疑問も生まれるところです。

 

街宣カーを運用するコストは馬鹿になりません。今回の県議会議員選挙で使用した街宣カー(トヨタ・タウンエース)のレンタル代(9日間)は、看板やスピーカー設置費用を含め42万8千円。公費負担分を差し引いても、31万7千円もかかります。

 

 

これに、公選法で認められるウグイスさんやドライバーさんへの給与を合わせると50万円はくだらないところです。

 

しかし、これだけの費用をかけて街宣カーを運用したところで、候補者も新規票を獲得できるとは考えていません。私自身も〇〇候補の街宣カーが何回か来たことで、「よし、この人に1票投じよう」なんて思った経験はありません。多分、みなさんも同じではありませんか?

 

では、なぜこんな高いコストを負ってまで街宣カーを運用するのか?それは、すでに候補者への支持を決めていたり、検討していたりする有権者に対し、「しっかり活動しています!」とアピールするためです。

 

例えば、選挙区内に100か所以上もある公営掲示板には選挙ポスターが貼られますが、もしある候補のみポスターが掲示されていなかったとしたらどうでしょう。ごくまれにあるケースですが、有権者に「選挙ポスターも掲示しない泡沫候補」との印象を与えてしまい、その候補者は一気に得票を減らしてしまいます。

 

ここまで極端ではないものの、すでにある候補者への支持を決めている人であっても、候補者による選挙運動ぶりを注視しているもので、それが確認されなければ、候補者はその票を失いかねないのです。

 

選挙ポスターの掲示は当然のこととして、その次に有権者にリーチ(届く)しやすい選挙活動が、この街宣カーによる選挙活動。ですから、「見込み票」を失わないために有効な選挙活動である街宣カー活動を行っているのです。

 

ちなみに、お勤め等で日中は自宅にいないという方で、街宣カーによる選挙運動を注視しているというケースはほとんどないかと思います。が、日頃からの朝の活動を評価される中で、選挙期間中の駅頭活動を確認し、「やはりしっかりやってるな」と投票意思を固めるケースはあり、それが相当するのではないかと思います。

 

いずれにしても、これらは日頃からの活動あってのもの。岩井自身も引き続き、地道な活動を行ってまいりたいと思います!