こんにちは、千葉県議会議員の岩井やすのりです!今週は月、火の予算委員会に続き、昨日は県土整備常任委員会と連日の公務でしたが、ここでようやく一息つけた感じです(-_-;)

 

 

さて、その予算委員会においては、ネットや新聞紙上でも大きくとりあげられた房総のむらのコスプレ問題について取り上げ、県は園内でのルール作りに着手した上で、来月4月からの受付再開を目指していることを明らかにしました。

 

このコスプレ問題とは、先月4日に栄町にある「県立房総のむら」が、コスプレ姿での撮影の予約中止を発表したというものです。

 

昭和61年に開館した県立房総のむらは、江戸時代から明治初期にかけての商家や武家屋敷などが再現された体験型の博物館。成田空港に近い立地から訪日外国人からの人気も高く、年間利用者数25万人は計8館ある県立博物館・美術館の中で最多です。

 

特に近年は、アニメや漫画のキャラクターに扮したコスプレーヤーの人気のスポットとなっていました。園内にある時代ものの屋敷は、「インスタ映え」する絶好のロケーション。週末には、それを目当てにした若者たちが、衣装を詰めた大きなスーツケースを引いて、多く訪れていたのです。

 

地元自治体である栄町もこれに注目。房総のむら隣接地に、時代コスプレ衣装を貸し出す「コスプレの館」を設置した他、平成25年からは「時代コスプレまつり」を開催するなど、コスプレを町おこしの起爆剤として歓迎していただけに、そのショックは小さくありません。

 

 

今回問題となったのは、施設の雰囲気に合わないコスプレと一部のマナー違反。房総のむらでは和装、時代衣装に限りコスプレ撮影を認めていましたが、事前申請とは異なる洋装だったり、過度な露出や血のりといった過激なコスプレだったりするケースに加え、模造刀を振り回したり、施設に上がり込んだ上、ふすまを閉め切っ

てしまうといった迷惑行為があったと言います。 房総のむらは、小中学生等が校外学習でも利用する教育振興施設。県は他の来館者への影響を考慮し、コスプレ撮影禁止に踏み切った形です。

 

とはいえ、こうした迷惑行為を行うコスプレーヤーは一部であり、マナーを守るコスプレファンを含め全てを禁止にすることについては異論の声も聞かれます。これまでも「おまもりください」との注意ビラ(写真上)が配布されていましたが、「博物館としてふさわしくない行為」といったあいまい表現であるため、どこまでならOKでどこからがNGなのかが判然としない状況でした。県は、他の同様施設の事例を参考に、コスプレに関するより具体的なルール作りに着手しており、新ルールの利用者への周知徹底を図りながら、4月からの受入れ再開を目指すとしています。

 

これを契機に、ルールを守る健全なコスプレーヤーが集まる房総のむらになってもらいたいと思います。