こんにちは、千葉県議会議員の岩井やすのりです!本日のお話しは、JR成田線の成田空港乗り入れについてです。

 

 

JRや私鉄列車の成田空港への直接乗り入れは、成田空港を利用しようと思う大きなきっかけになるとともに、通勤利便性の高まりによる沿線の人口増、地域活性化が期待される重要な課題です。

 

現在、京成本線や北総線に加え、千葉、佐倉方面からのJR成田線本線の列車が、成田駅を経由し成田空港駅までの直通運転を行っている一方、我孫子支線と呼ばれる我孫子、成田間を走るJR成田線の列車は全てが成田駅止まりとなっています。そのため、我孫子方面からの成田線利用客は、成田駅で到着した6番線ホームから主に3番線の空港方面行きの電車に乗り換えなくてはならず、荷物を持った旅行客が大きな不便を感じる実態があるのです。

 

ところで、現在、我孫子方面からのJR成田線の車両は、成田駅にて千葉方面を向いて入線しています。そのため、そのまま成田空港方面に向かえないという問題が生じるのですが、そこで注目されるのがスイッチバックです。

 

険しい斜面を登坂・降坂するために、鋭角的に進行方向を転換するスイッチバックは、単に方向転換するために行われ、現にJR在来線や秋田新幹線で同様の事例があります。

 

現在、成田線の列車が入線するJR成田駅の6番線は、成田空港方面の線路に繋がっていませんが、入線ホームを5番線に変更することで、スイッチバックによる空港乗り入れは可能であると、JRも認めているところです。

 

そのような中、最大の壁となっているのが、成田空港線(JR成田駅~空港第2ビル駅)が単線区間であり、1時間に4本の運行が限界であるということ。現在は、成田エクスプレスやエアポート快速が運行しているため、同区間での増便が難しいというのです。

 

しかし、例えば成田線本線の快速車両への連結・切り離しや、運行本数が少ない時間帯での試験的な運用など、取り組める余地は十分にあり、9月県議会本会議の場にて、県が先頭に立って取り組むべき重要課題であると強く訴えたところです。

 

県からは、「空港アクセスの改善を図ることは、空港利用者数や就労人口の増加が見込めるとして、成田線からの直通運転の実現に向け、JRを含めた関係者と十分に議論していく」との答弁を引き出しました。

 

地元選出の千葉県議会議員として、引き続き、沿線自治体、千葉県とともに強く働きかけてまいります!