岩井やすのりです!今朝は降雨のため、予定されていた朝の駅頭活動は中止。その代わりに、バスで出かける予定の娘を栄町役場まで、陸上部の練習に向かう息子を岩名運動公園まで車で送っていってからの朝食となりました!

 

 

その岩名に行った帰りに撮った写真が上の2枚。1枚目は印西市吉高の印旛沼捷水路(しょうすいろ)、2枚目は栄町酒直・酒直機場付近の長門川の様子です。

 

印旛地区では大雨警報が出されたほどの大雨。このような時には、新川が氾濫し八千代市内で冠水被害が発生した先の教訓から、早めに印旛沼水を利根川に放流することとなっており、長門川などが増水していたのは、その影響によるものと思われます。流量も適切にコントロールされており、一安心したところです。

 

 

さて、本日のお話しは、テレビにて報じられた香川県議会の海外視察についてです。

 

7/21に放送された民放テレビ番組は見ていなかったのですが、You Tubeにアップされていた同番組を先ほど確認いたしました。6月に、県議6人と随行職員2人の計8人がスイス、ドイツを訪れた海外視察を、隠れて撮影取材していたもので、番組中では、訪問先が観光地ばかりで視察と言えるのか?視察中の休憩時間(昼食時?)にビールを飲むのは許されるのか?等の疑問の声が上がったようです。

 

動画を見る限りではその疑問はもっともである印象を受けましたが、撮影した全内容が公開されているわけではなく、私自身、同視察の詳しい情報を持ち得ているわけではないため、その点についての踏み込んだ発言は控えたいと思います。

 

で、私がここでお伝えしたいのは、視察制度やその実情を踏まえた、本県の議員視察への評価です。

 

議員が行う海外視察は大きく分けて2つ。一つ目は議長が派遣を決定して行う「海外派遣視察」、二つ目は議員個人や議連(議員連盟)が企画して行う「個人・議連視察」です。

 

両者の大きな違いは、政務活動費を使用するか否かです。前者は、議会による派遣という形となるので、完全に行政サイドが費用を負担しますが、後者は議員個人(議連も個人の集まりとみなされるので同様)が行うもので、政務活動費や自らのポケットマネーで行うことになります。

 

また、派遣視察の場合は、宿泊施設の決定やチケットの確保、訪問相手先との調整など、ほぼ全て行政サイドが行いますが、後者の個人・議連視察は、基本的には議員本人(複数人の場合はその代表者)が行うことになります。

 

さて、今回報じられたスイス・ドイツ海外視察ですが、香川県議会事務局に確認したところ、やはり、前者の派遣視察であったとのこと。県職員2名が随行していたこと、すでに視察総費用が明らかになっていることから、予想通りの結果です。

 

この派遣視察、千葉県議会でも行っておりまして、どの議員にも任期である4年間のうちに1回、その機会が回ってくることになっています。今年はフィリピン・インドネシア、昨年はイギリス・ロンドン、一昨年はブラジルといった具合です。

 

ですが、近年は、当然のことながら県民から議員視察に向けられる視線は厳しく、企画する議会事務局もスーパーハードな日程を組んでいます。例えば、ロンドン視察では連日5ヶ所ほどの訪問先が組まれていて、もちろん観光地巡りのようなことはありえません。また、私は海外視察に行ったことはありませんが、年に1回ある常任委員会ごとの県外視察でもそうであるように、視察最中の飲酒など考えられません。ロンドン視察の随行職員の一人は、帰国翌日に倒れて病院に運ばれたらしく、本県海外視察の大変さを物語っているとも言えます。今回指摘されたような、観光地巡り、視察中の飲酒のような問題は、千葉県の派遣視察ではありえないと言ってもいいでしょう。

 

ただ、カラ出張で問題となった野々村元兵庫県議のように、1人で企画、実施することができる個人視察は、議会事務局の縛りがないため、これら問題が発生する可能性はゼロではありません。政務活動費の管理が厳しいと言われる本県ですが、その点のさらなる注意は必要です。

 

全国の自治体議会で、政務活動費の使い方や議員視察のあり方に疑問がもたれる問題が発生しているのは事実。本県でも、県民の信頼に背くことがないよう、議員一人一人がより襟を正していかなければならないことは間違いありません!

 

なお、一昨年、昨年、そして今年と、3回連続でお断りしてきた海外派遣視察。今のところ、来年の海外視察もお断りする予定でおります。