岩井やすのりです。まずは、昨日もお伝えした犯罪被害者支援員養成講座についてです!

 

同講座は千葉犯罪被害者支援センター(CVS)が主催し、被害者支援の役割、犯罪被害に遭われた方への理解、支援方法の知識を学ぶというもの。今回は入門編を受講しましたが、初級者、中級者編もあり、CVSで活躍する支援員養成という目的もあるようです。

 

自分自身が被害者支援員になるのは、かなりのハードルがあり難しいところですが、本県における被害者支援の現状と課題を知るため、午前10時から午後4時まで、正味5時間分の講義を一県民として受講してまいりました!

 

さて、テレビや新聞で報じられる大事件、大事故から、スリや置き引き、空き巣といった身近な事件まで、私たちはいつ何時、犯罪に巻き込まれても不思議ではありません。

 

犯罪被害者はただでさえ嫌な思いをすることが少なくありません。警察で「これは犯罪ではありません」とか、医師に「(外傷がなく)嘘をついているのではありませんか?」といった、(彼らも仕事であるとはいえ)心ない言葉に直面することもあるのです。

 

また、犯罪被害が明確であっても、ショックや混乱、麻痺といった精神症状や、体調不良、食欲不振、不眠などの身体症状の他、病院受診の不安、刑事手続きの情報希望、被害届への迷い、加害者側からの接触への対応など。被害者には、精神的、身体的、経済的負担や手続きに関する問題が一気に覆いかぶさってきます。

 

県警では、各警察署に被害者支援要員を配置し、被害届・・供述調書等の書類作成、証拠資料の採取、検証・実況見分の実施、被害者との相談などの被害者支援を実施。CVSでも、カウンセリングの提供や病院・警察・裁判所での付き添い、犯罪被害者等給付金の申請補助等の公的手続きの支援を行っているそうです。

 

CVSでのH28年度の相談受理件数は1,509件。カウンセリングをはじめとする直接的支援は増加傾向にあります。本県は、裁判員裁判の件数が全国最多であることから、被害者支援の需要も大きいにも関わらず、被害者支援相談員の数が不足する現状があり、県としての物心両面でのさらなる支援が不可欠。今後、自らの政務活動にて取り組んでまいります。

 

 

最後にご紹介したいのが、被害者支援都民センターから刊行された絵本『さくとさようなら』。小学生の男の子「マナ」が、妹の突然の死に直面するところから始まる物語です。

 

兄妹の死にとまどう気持ち、両親の変化、妹の死の原因を自分に求めて自分を責める気持ち、「死」に怯える気持ち、家族で悲しみや思い出を分かち合う様子、そして、さくの存在を胸に家族全員で一歩を踏み出すまでの様子が、親しみやすいイラストとともに描かれています。

 

犯罪被害者や家族、特に子どもが受ける動揺とその深刻さを知ることができ、被害者支援を考える好著。おススメいたします!

 

それでは今日は失礼いたします!