来春実施の県議選に向けて、千葉県議会では
定数等検討委員会を設置し、議員定数や選挙区割り
見直しについての議論を進めています。
定数等検討委員会は、これまでも選挙実施の前年に
設置されてきたものですが、今回は特に、昨年12月の
公職選挙法改正に伴い、現行の「市」「郡」単位の
選挙区から「市」「市と隣接町村」「隣接町村」単位の
選挙区への変更が要請されています。
これは、平成の大合併で町村が大きく減ったことにより
全国で発生している「飛び地」選挙区の解消を目的とする
ものであり、県内では、印旛郡(栄町、酒々井町)、
山武郡(横芝光町、九十九里町、芝山町)、香取郡
(神崎町・東庄町、多古町)の3選挙区の見直しが
必要です。
2010年国勢調査の結果によれば、県議1人あたりの人口が
最も多い選挙区は、印西市(定数1)の8万8176人。
これに対し、最も少ない銚子市選挙区(定数2)は
3万5105人と、「1票の格差」は2.51倍に上っています。
また、印西市選挙区は人口8.8万人で定数1であるのに対し、
銚子市選挙区は人口7.0万人で定数2であるというように、
選挙区の定数は少ないのに人口が多いという「逆転選挙区」
の問題もあります。県内にはこの他、印西市と香取市、
印西市と四街道市、八街市と銚子市、合わせて4通りあり、
その解消も急務です。
最大会派である自民党は党内で4案をまとめましたが
未だ公にはなっていません。今後、この自民党案が定数等
見直しの行方を大きく方向づけることは間違いなく、
その動向が注目されます。