本日は東京都行政書士会主催の総合研修の第1回目を受講してきました。
講師は非弁行為、業際問題にお詳しい弁護士の方でした。
テーマは「法曹倫理」。
自分が行政書士としてお客さんから依頼を受ける際、自分だったらどう対応するかを一つ一つ考えながら、行政書士法や行政書士の倫理規定を考えていく講義でした。
明らかな法令違反ならお断りするとして、行政書士の倫理規定上、グレーな場合が実はたくさんあります。それを自分なりにどう解釈し、整理をしたうえで、依頼を受任するあるいはお断りする。お断りするとしてどのようなご説明をするのか。本当のことを言うのか、嘘も方便でもっともらしい理由をつけるのか。
安全策を採るなら、グレーだなという依頼は全てお断りするのがベストですよね。
でも、大半の方は趣味で業務をしているわけではない。なるべくお仕事を頂いておまんまを食わなければいけない。
それに、普段お世話になっている方からご紹介頂いた件だとしたら。その方から普段頂く業務が、事務所の屋台骨を支えるほど重要なものだったら。。「出来ません」の一言でお断りできないですよね。
今日はそういった実務を通して直面するであろう事案を通して、その都度、出席者の考えを確認しながら進めていく、とても興味深い講義でした。
医療過誤という言葉が出て、もう大分経ちますが、既に弁護過誤という言葉も出てきて、実際に弁護士が名誉毀損等で依頼者や第三者から訴えられるケースが相当出てきているようです。
それが、法曹倫理の欠如が一因となっていることは、いうまでもありません。
行政書士も決して他人事ではありません。守秘義務や利益相反等をしっかり意識していかなければと、再認識しました。
5時間の長丁場ながら、お話に聞き入り、あっと言う間に夕方になっておりました。
あと19回、楽しみです!!