皆さま、こんばんは~。
無事に美容外科学会が終わりました(魂ぬけがら)。
今回は2つ発表がありましたが、ひとつはシンポジウム「注入療法 over fi lled syndrome 入れ過ぎか適量か」というセッションで、
今回学会長を務められた宮田成章先生から演者にご指名いただき発表してきました。
向かって左から宮田先生、わたくし、そしてシンポジストの野本俊一先生、杉野宏子先生、そして座長の青木律先生です。
ヒアルロン酸の入れすぎ症候群について、ちゃんとした学会の場での議論って、ありそうでなかったんですよね。
なので、すごく楽しみにしてました。
私は、ある程度ちゃんとした効果を出すには、それなりの注入量が必要だと思っていて。
じゃあ、それはどれぐらいの量なの?ってことになるんですが、
長年の経験から、感覚として、まぁこれぐらいは必要だよね、という量があるんですが・・・、そこはやはり学会という学術的な場所では、「感覚としてはこんな感じ」ではすまされないので(笑)。
論理的に説明しないとってことで、その「感覚」を裏付ける論文や資料を探しまくりました。(福岡の浄水皮膚科クリニックの井上詠子先生にかなり助けていただいた。詠子先生に「コレコレこういう内容の論文が欲しいんだけど~」とお願いすると、「それならこういうのはいかがでしょう?」って、すぐに欲しい内容の論文を送ってくれるのです。そこらの論文検索サイトよりよほどすごい。日本語の論文って美容に関する解剖系のものはほぼないので、英語文献ばっかなんですが、ちゃんとアブストラクトの和訳まで付けてくれる~~~。神です、神ありがとう、詠子先生)
会場でも、見守っていてくれた詠子先生。
その内容については、また「フィラー道場」ブログの方で解説できたらと思いますが・・・、だいたいこれくらいは必要だなと感覚で捉えている必要注入量と、理論的な必要注入量はほぼ一致します
だからと言って、量を注入したらそれでよいのか、というとそういう単純な話ではなく、やはり注入部位や注入テクニック、そして製剤の選択、などなど諸々の条件を考慮して注入する必要があります。
・・・というようなことを発表してきました。
野本俊一先生はオペ中心の先生で、特に目元の注入によるトラブル症例や、合併症症例のお直し手術をたくさんされています。(すごく丁寧で綺麗なオペをされるので、私もそのうちお願いしようと思っている・・・)
そして、杉野宏子先生は、もう随分前になりますが、私が学会発表のスライド作りで、加齢による解剖変化が良く理解できなくて苦しんでいたときに、杉野先生が作成された分かりやすい模式図や、分かりやすい論文などを教えてくださって、とても助けていただいた業界の大先輩。
杉野先生のご発表は、入れ過ぎ症候群を防ぐには。。。という視点から、多岐にわたる幅広い内容のお話でした。
三者三様に異なる視点からの発表で、最後はディスカッションの時間も設けられていたのですが、あまり時間がなくて、もう少し色々討論してみたかったなと思います。
最後に会長の宮田先生、準備に奔走されていたようで、お疲れのご様子でした。
私も来年2月の脱毛学会の会長をやることになっておりまして、もういまからてんやわんやで。
とりあえずは、学会タイトルとロゴを作ったんですが、また発表します(笑)。
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