『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』 花田菜々子 河出書房新社 (2018)
見出しに文字制限があるのか、タイトル全文を入力
できませんでした(・・;)
タイトルが本書の内容をすべて語り尽くしているよう
で、全部読まなくてもいいか?なーんて思ってしまい
ましたが、なんとなんと、面白すぎて一気読みです。
登場人物など一部フィクションではありますが、実話
に基づくエッセイです。
気になったのはきっかけ。旦那さんと別れることとな
り、マンションを出てしばらく放浪生活しますが、ふと
自分を振り返り「なんて狭い人生だろう。自分には何
もないんだ。狭い人生・・。もっと知らない世界を知り
たい・・新しい自分になって、元気になりたい」と。
「X」という出会い系サイトを知り、花田さんの新しい
「旅」が始まったのです。セックス目的や暗く陰険な人
も登場し、時には落ち込んだりもしますが、花田さん
には出会った人達と話をし、その人たちにあった<本
をすすめる>というガッツリとした目的があります。
元々本がお好きですが「ヴイレッジヴァンガード」に12
年努めたという実績も加味されます。
巻末には「本書ですすめた本一覧」があり、花田さん
のジャンルにこだわらない幅広い読書歴が見えてきます。
出会い系でブックコンシェルジュ。面白い発想です(・∀・)
『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』 花田菜々子 河出書房新社 (2018)