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おはようございます。東北広域震災NGOセンターです。
少しためてしまいましたが、3月23日(6日目)、24日(7日目)、25日(8日目)をまとめて
報告をさせていただきます。山形は今日も雪です。
1. 支援の状況
・24日より高速道路が一般開放され、関東方面からの物流の流れが加速しています。
(相変わらずガソリンスタンドは長蛇の列ですが)一方で渋滞もあり、
支援地と山形本部との往復に時間がかかっているため、
H市に物流の拠点を移し始めています。
・現地では下着が不足しています。
ユニクロさん、カタログハウスさんはじめ多くの企業さんから千個、万個単位の
まとまった量での提供はボランティアさんたちの買集めの手間も省けたいへん助かっています。
なお、ユニクロさんは24日からスタッフの方が現地入りされ、30日まで搬送支援をしてくださっています。
・一方で、靴、大きいサイズ(2L,3L)、ブラ、生理帯等が不足していて、
さらなる支援が求められています。
・兵庫県から2トントラックとともに山形入りしたムサシさん、神奈川県のKさんの4トントラックにより、
搬送の効率も格段よくなってきました。
2.現在の支援地
・ボランティア3名がH市内の小さな避難所を探すことと、
自宅で避難している個人の方の状況を調査するため、宿泊しています。
結果、支援物資を届ける先が3か所から7か所に増えました。
・震災から10日もたっているにも関わらず未だ「おにぎり一個しか食べていない」という、
孤立した避難所が見つかっています。
・また、25日からO町へも支援を広げており、今後は調査ボランティアをO町にも派遣する予定です。
現在、センターで物資を定期的に届けている避難所
【H市】
・Y小学校 400人
・H高校 330人
・O市民センター 250人
・Jセンター 60人
・O小学校 100人
・N中学校 280人
・N公民館 100人
・T寺 120人
【M町】
・総合体育館B 1500人
・U中学校 500人
・S中学校 300人
・B集会所 200人
【O町】
・D小学校
・O高校
3.炊き出し
・23日(水)に、Z協会青年部のみなさんによる
1000人分のカレーの炊き出しがY小学校で行われました。
避難所だけでなく周囲の住民にみなさんにもふるまわれ、久しぶりの温かい食べ物に
大変喜んでいただけたということで、青年部のみなさんも充実した顔で山形事務所で報告してくださいました。
・24日(木)には出羽商工会議所さんが「シルク焼きそば」とコーヒー1000人分が、
H高校でふるまわれ、避難所だけでなく、近所の方も来られて、大変喜んでいただけました。
4.23日活動レポート
・今日は、午前中トラック班とワゴン班の2班に分かれての行動し、
Y小学校で合流してからM町へ行ってきました。
トラック班は、IVYとT村、東日運送の物流センターで物資を積み込み、
H市の2箇所の避難所(H高校、O市民センター)を回ってY小へ。
ワゴン班はS病院でIVYユースをピックアップしS駅まで送り届ける。
N市立M中学校で物資を積み込み、Y小学校へ。
・神奈川よりKさんが灯油と経由を輸送してくださいました。灯油はH市に、軽油はI市の倉庫に設置し、
そこから各施設に必要分量を分けていく予定。
【Y小】
・IVYボランティアスタッフのHさんがコーディネイトした
蔵王温泉協会青年部の有志によるカレー班が食材と調理用具、燃料約まで持参して
千人分のカレーライスの炊き出しをするという美味しい企画で昼食をとりました。
【M町】
・総合体育施設Bの避難所で、先日のドクターの話とは違い医療品が不足しているという
情報があったので、あらためてドクターへのインタビュウ。
結果はドクターの発言と同様、医療品は片づけが追いつかないほど豊富にあることが判明。
医療事情に関する説明も同様。
・トラック班が搬入の順番待ちをしている間に、U地区の調査。
U地区では役場の方に90人ほどが身を寄せ合っている避難所まで案内していただく。
・明日は、M町への物資補給と今日行けなかったI市とO半島の先端部分の調査の予定。
【H市】
・避難所は、Y小(300人が避難)、M高(500人が避難)を含む五ヵ所。
・Y小とH高以外の避難所では、民間の援助は全く入っていない。
(自衛隊と市役所による援助は入っている。)
・行政サイドには、NGOが行政を通さない、通せないことによる苛立ちがあるようだ。
・避難所の運営本部に機能不足、統括不足が感じられる。
・O地区に本来指定されていない非避難所の可能性あり。
・食料のニーズとして、主食よりもおかずや調味料が挙げられた。
・他にも一般に販売されている内服薬(風邪薬など)のニーズも高い。
・お風呂と下着のリクエスト、炊き出しの依頼もあった。
【T小学校】
・1200人が避難。(2000人が避難していた一時に比べると落ち着いてきたとのこと)
・市の職員の方のお話によると、現在のニーズとして、日持ちのするパン、米、
水、調味料、幼児用ミルク、下着、おむつ、靴など。
・今後は避難所に詰めている人よりも、家に住めている人たちが
食料を確保するのに苦労することが予想されている。
・自治体の職員の皆さんはじめ、今後の状況を予測しながら精いっぱい対応されている。
・この地域は小規模のコミュニティが比較的しっかりしているそうで、市職員の方の話では、
これから住民が援助頼みにならないよう、自分たちでできることは自分たちでするように、
また集団で協力してやっていけるようにリーダーを決めておくなど住民に伝えているとのこと。
・蔵王温泉協会青年部有志がT小学校でも炊き出しをやってくれるとのこと。
・I市W小学校のプロジェクトは昨日のミーティングを経てだいぶ具体的になっています。
・協力隊OB・OG他の組織的支援の展開始まる予定です。
5.24日活動レポート
・ワゴン車にIVYで支援物資とユースメンバー一人を積み込み、H市立Y小に支援物資を降ろし、
同校にステイしているIVYユースメンバー2人を乗せH高校で物資を降ろし、
H市O市民センターで物資とIVYユースメンバー3人を降ろし、IVYユースメンバーは周辺調査。
ワゴン組はI市W地区のN会館(地域の集会所)で物資を降ろし、
O半島へ向かう途中、先日、N会館やS地区の避難所を案内してくれた老人
(一人で市内を歩いて避難状況を調査している奇特な方)を見かけたので車を停めてご挨拶。
その際、自分の調査は家族が反対しているのでそろそろ調査を終了するしかない。
そこで、自分が調査したことを引き継ぎたいという申し出があり、
古いカレンダーのウラに書いた調査票を託されました。
足で調べた調査だけに細かい情報まで入っているとてもすばらしい資料でした。
・半島のO小学校の避難所(80名ほとんどが高齢者)での聞き取りによると、
毎日どこかの医療チームが来てくれるとのこと。
今まで来た医療チームは、M日赤、地元の開業医、自衛隊医療班、S総合病院、K日赤。
・次に訪れたT地区の避難所(ほとんどが高齢者)でも医療支援の状況は同様でした。
・その次に訪れた集落で、聞き取り調査をしていたチームと遭遇。
そのチームによるとI大にNGOを束ねるセンターができているとのことでした。
関東の某NGOのことかと思い確認してみたところ、そうではないらしい…。
・半島の調査も既に他のチームが行っているような感じだったので、
突端までは行かずに引き返してO市に行ってみることにしましたが、
I大のことが気になり、予定を変更して、I大へ。
行ってみたら、このセンターを実質上切り回して切るのがPというNGOであることが判明。
以後彼らが中心となってI市をやることが合理的との判断をし、
老人から託された情報も彼らに委ねることにしました。
・その後、H市O市民センターでIVYユースメンバー、
ユニクロさんのアテンドをしていたチームと合流。情報交換。
IVYユースチームが調査したあるお寺で、常駐の看護師がほしいとの情報がありました。
その後、Y小でステイしていたボランティアさんをピックアップして山形に帰還。
明日は、O町方面の調査に行きます。
6.25日活動レポート
O町のI市よりの比較的被害の少なかった地区の調査。
カーナビが示していたO町へのルートは一部水没していて
危険な状態だったので旧道から入ることになりました。
O小学校(避難者38名+近隣住民50名)の担当者の話によれば、
O町は支援物資を町が一括して受け入れ分配しているので、
避難所が直接支援物資を受け入れることはしてないということでしたが、
話を聞いているうちに不足する物資を教えてくれました。
お決まりの下着類の他に、単1、2の乾電池、洗面器などのリクエストがありました。
続いて訪れたO高校の避難所には、昨日(3月24日)付けの避難所毎の避難者数が張り出されていました。
驚いたのはO原発が避難所になっていて、241名もの避難者がいること。
以下、3月24日のO町の避難所毎の避難者数です。
1) ホテルK・・・・・36人
2) 小学校A ・・・・38人
3) D寮・・・・・・・・25人
4) S寺・・・・・・・・14人
5) D寮・・・・・・・・15人
6) A集会所・・・・12人
7) O高校・・・・・・64人
8) D保育所・・・・164人 (近隣在宅者 353人)
9) 施設A・・・・・・154人 (近隣在宅者 64人)
10) S集会所・・・・32人
11) O病院・・・・・・250人
12) 総合体育館・・790人
13) 小学校B・・・・100人
14) 中学校A・・・・11人
15) 施設B・・・・・・200人
16) 施設C・・・・・・50人
17) O原発・・・・・・241人
18) 小学校C・・・・100人
19) H寺・・・・・・・・150人
20) 施設D・・・・・・80人
21) 施設E・・・・・・60人
・今日のO町の調査は時間切れでここまでで終了。明日あらためて訪問します。
・O町の後はH市に行き、今までの3箇所+新規の5箇所に支援物資の配布。
今日からY小の体育館を倉庫として使わせてもらえることになったので、
効率的に各避難所を回れるようになりました。
・看護師の常駐を希望しているT寺の避難者代表の方との面談、
Oセンターで遭遇したNCGMの担当者との話から、この地域の住民の件降雨管理については
担当の保健婦さんがしっかりした計画を持ってマネジメントとしていることが伺われました。
看護師を投入する際には、ぜひともこの保健婦さんと調整しなければなりませんが、
教えていただいた電話番号が違っていて連絡が取れませんでした…。
※ Oセンターで遭遇したNCGM担当者の話:
I日赤病院や地域担当の保健婦さんを中心に作成された巡回計画に従って、
長期の医療支援をやっていく。2か月ぐらいはやる。
※ T寺の代表者の話:
ある時は一日のうちにいくつもの医療団体が次々にやってきた。
常駐して避難者の健康状態を把握し、巡回の医療団のドクターに
適切に伝えられる看護師がいればありがたい。
*JIM-NET今後の予定
28日昼、JIM-NET事務局長、看護師Kが山形入り
29日は東松島など同行させていただき、同日最終便で山形入りするJIM-NET代表Kとミーティング
30日は代表Kが被災者の健康相談などする予定です。
物資の提供について
企業の方からの物資の提供については、事務局まで。
個人の方からの物資の提供は受付終了とさせていただいております。
義援金の募集
寄附金は税金の寄附金控除の対象となります。
本日までの義援金総額義援金合計 6,367,436円
*募金の使途について
・リクエストのあった支援物資の調達費、炊き出しの材料費、燃料費、
道具のレンタル代、車の燃料代等
・その他2割を上限として、電話代、印刷費、人件費にも使用します。
1)郵便振替
加入者名:IVY 郵便振替:02290-2-85967
*「地震」と必ず書いてください。
*お振込手数料に関してはこちら をご覧ください。
2)銀行振込
山形銀行 寿町支店 普通預金 366153
特定非営利活動法人 国際ボランティアセンター山形 代表理事 枝松直樹
*銀行振込の場合はメールか電話で事務局まで必ずご一報ください。
*お振込手数料に関してはこちら
をご覧ください。
東北広域震災NGOセンターは、以下の団体・グループのネットワークで
人・情報・物資・資金を共有して活動しています。(50音順)
【事務局団体】
・認定NPO法人 国際ボランティアセンター山形(IVY)
【連携・協力団体・企業】 *3月25日現在(順不同)
・(株)小国ガス
・小国フォルケフォイスコーレ
・(株)カタログハウス
・(特活) 開発教育協会
・(特活) 国際協力NGOセンター
・のし梅本舗 佐藤屋
・株式会社蔵王ミート
・(特活) シェア=国際保健協力市民の会
・[JIM-NET] 日本イラク医療支援ネットワーク
・仙台市
・仙南中央病院(医療法人本多友愛会)
・(特活) 地球市民の会
・(特活) 地球の木
・TIC ネットワーク(東北国際協力ネットワーク)
・東日運送株式会社
・名取市
・(特活) 日本国際ボランティアセンター
・(株)パレス平安
・(特活) ホープ・インターナショナル開発機構
・ビアップ
・松田建設会式会社
・一般財団法人 民際センター
・(株)ムサシ
・山形県小国町グループ
・山形県上山市役所
・山形県山辺町グループ
・(株)ユニクロ
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March 23, 25 Report on activities
The highways have re-opened to general traffic since the 24th, so the flowof goods from the Kanto [Tokyo] region has accelerated. This has led to some congestion and because this means going back and forth from Yamagata to the disaster area takes more time, we are starting to shift our locus for moving goods into the area we are supporting.
* As for the shortage of underwear, many companies are supplying them by the thousands and ten thousands.
* As for food supplies, besides rice and bread which will keep for a few days, we have a lot of immediate demand for water, seasonings, and milk for babies.
* From now on, we expect that more than the people in the shelters, the people who are somehow or other trying to live in their own homes will have difficulties getting food.
* The other day I stopped the car to greet an old man who had shown me around the shelter, and he handed me some cards with notes on his investigations from walking around the town. He said “Because my family is against me doing this, I have to stop my research but I hope someone else can carry it on.” ??Written on the back of an old calendar, it is wonderfully detailed data he collected on foot.
* A representative from one of the shelters told us: Give us an on-site nurse!
* At times, there are several medical groups that visit here a day. It would be very helpful to have a regular nurse staying here who could efficiently convey the health conditions of the evacuees to the medical groups who make their rounds of the shelters.