3月18日 支援報告 | IVY 震災支援ブログ

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国際協力NGO IVYの震災支援活動についてお知らせしています。

簡単ですが、3月18日(4日目)の報告をさせていただきます。


1.ちょっといい話(3日目の追加報告)

17日夜、I市のM社務所に毛布を届けたときはちょっと感動しました。
あたりも真っ暗の夜8時、海と町を隔てているMのトンネルをくぐって、
ようやく見つけた細くて険しくて凍結した参道を
車で10分以上も上った山頂付近にある社務所の中に40人が避難されておられたのです。
市公認の避難所ではないということで支援物資も届きにくく、
毛布の枚数も充分でなかったそうで、「今夜から座布団をしかなくても眠れるなあ」と
毛布をバケツリレーしながらはしゃぐおじいちゃんたちの笑顔に
届けたスタッフ4人もほっこりなりました。


2.18日時点での県南部の状況

・道路状況が改善されてきたことにより、一般道でも
かなりの数の大型トラックや宅配便の車を見かけるようになりました。
港湾、空港等も復活してきたので、物不足の危機的状況は脱したのではないかと思います。

・ただし、まだガソリン不足は深刻な状況が続いています。

・南部の市町村の停電は解消されています。

・一方水がまだ来ていない地域が多いようです。今日訪問したM町も電気は来ているが、
水はまだなので、洗濯ができない、風呂に入れないとのお話でした。

・18日、N市、S町、M町、W町を訪問しての印象ですが、
いずれの市町村も電気が通ったり一般の商店も開き始めたことにより、
避難所は縮小、合併、避難住民へ運営をバトンタッチする方向にあるようです。
M市M中学校へも別の避難所から約90名が移動してきました。

・避難所のもう一つの問題として、学校施設を利用している点があります。
新学期が4月初旬に始まるため、家をなくした人のための
仮設住宅の建設等が急がれます。

*震災から1週間たって、支援も次の第2ステージへ
移りだしたということでしょうか。長期化してきたことから、
避難所でのストレス、栄養面の偏り等がそろそろ表面化しそうです。



3.18日のセンター活動情報

1)M町
・ツイッターで、深刻な物不足との情報でしたので、
まだ一度も足を運んでいなかったので、実際の目で確かめようと訪ねてみました。
古い蔵が損壊していましたが、一般家屋は他の地域に比べ被害も少ないようでした。
食料品店等も開店して、生鮮食料品等も豊富にありました。
・役場窓口には「対策本部」の看板。そして玄関口に2名の職員の方が
待機しておられましたが、訪れる住民の方の相談もごみ袋のこと等、
平常のような内容でした。(たまたまかもしれませんが)

・昨日からボランティア受付も始まったようで、
玄関脇に専用の部屋が設けられ、数人スタッフがおられましたが、
壊れた家屋の片づけの手伝い等で20名くらいの要望が寄せられ、
町内のボランティアで十分足りているとのことでした。


2)S町
・大人用おむつ 18パック、大人用おむつパット 16パック、ハンバーグ 100食
*前日、IVY事務所に待機しているボランティアの人たちが
市内のドラッグストアを回って買い集めてくださいました。
*ハンバーグは一般企業蔵王ミート様からのご寄付3000個の一部

・3か所あった町営の避難所は終了。ただし帰る家のない50名の方を1か所に集めて、
新たに避難所を作ったとのことでした。

・ユニクロ様からの下着の支援を連絡。



3)W町
・16日調べでは今まで見たこともなかった10トントラック等も
役場に横付けされており、物資は十分との見方だったのですが、
ツイッター情報で物不足との情報もあるため、再確認に足を運びました。

・体育館が生活用品の支援物資の集積場になっており、
バスケットボールコート2面くらいの広さの床にほぼ1mくらい積み上げられており、
スタッフが仕分け作業をしておられました。
係の人の話では、物不足は解消されたが、W町はまだ3000人の避難民の方がおられるので、
まだまだ大変だと話されていました。

・一方、持参したハンバーグは喜んでいただきたいとのことで、
食品受付の役場に回り、700個を配布してきました。


4)N市M中学校
・炊き出し3食 山形県K市職員と市民ボランティアの方々による。

・人数が約170名に増加(避難所の合併による)

・先生主導から、じょじょに避難民の方々へ
調理・配ぜんも移行する予定とのことです。


5)S町S病院へのボランティア派遣
・ボランティア2名を先の2名と交代で派遣

・リクエストのあったシーツ61枚、ウエットティシュ13、消毒ジェル4本、
ポケットティッシュ22、ビニル袋40、枕カバー9本、歯ブラシ19本、
かみそり3本、シャンプー2本、コンディショナー2本、タオル83枚を配布
*職員の方々の顔も当初に比べ穏やかな表情に戻られてこられた感じがします。


物資の提供について

ひとまず受付終了とさせていただきます。
ありがとうございました。


義援金の募集
 寄附金は税金の寄附金控除の対象となります。
 本日までの義援金総額93万4千円 

*募金の使途について
・リクエストのあった支援物資の調達費、炊き出しの材料費、
燃料費、道具のレンタル代、ディーゼル代等
・その他2割を上限として、電話代、印刷費、人件費にも使用します。

1)郵便振替 加入者名:IVY  郵便振替:02290-2-85967
*「地震」 と必ず書いてください。

2)銀行振込 山形銀行 寿町支店 普通預金 366153  
特定非営利活動法人 国際ボランティアセンター山形 代表理事 枝松直樹
*銀行振込の場合はメールか電話で事務局まで必ずご一報ください。