10/10点。
定年再雇用問題の必読書。
労使問わず弁護士が備えるべき本。
この手の問題について弁護士向けの実務書が少ない中で、
まずこの手の問題についてまとまった書籍を出す、
ということ自体が現場感覚を踏まえた大英断。
さすが労弁の現場の第一線の先生、という印象。
そして従前の同シリーズよりも文章構成が読みやすい。
きちんと論点ごとに問題提起という名の結論を示した後で、
個々の裁判例を紹介して具体例を示す、
というスタンダードな構成なのだけど。
そうなっていない類書は意外に多いし、
そうなっていると本当に読みやすい。
この手の問題については近年重要な裁判例がいくつかあって、
そういった裁判例を網羅してくれているのもありがたい。
弁護士の著者でないとなかなかそこまで網羅してくれない。
労働人口の減少という観点からも高齢化という観点からも、
労働者の高齢化という流れ(というか高齢の労働者を活用する流れ)は、
今後停滞することはないと思われる。
今後も盛んに争われる問題だと思うので、
ぜひ数年ごとに改定していただきたいと思う。
労側としては難しい対応につき具体策の提案があるのがありがたいし、
使側としても考えながら読んで必要な対応を導くことができる。
労使双方にとって非常に有用な、
ある種決定版といってよい実務書。
定年・再雇用の法律実務 (最新テーマ別[実践]労働法実務 8) | 谷真介 |本 | 通販 | Amazon
文責 弁護士菊地智史 東京弁護士会所属



