陶工房アイボリーのテクテク日記


宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」。


色んな所で宣伝されていて、なんとなく見に行きたいなと


思っていたのですが・・・


先日の新聞に載っていた記事に「堀辰雄」の文字が。


あれッと思って記事を読み進めたら


ゼロ戦を作った堀越二郎の半生と、堀辰雄の「風立ちぬ」が


ストーリーの元になっているという。


映画のタイトルは本のタイトルから取られていたのだった。


堀辰雄といえば、確か大学生の時に昭和の文学にはまっていて、


読んだはずだと本棚をあさってみたら、ありました!!


そして大人になった今、読み返してみた。


当時はあまりピンとこなかったストーリーだけど


あの頃に比べたら心に響いた。


軽井沢の療養所で日に日に死に近づいてゆく結核の妻と、付き添う夫。


死と隣り合わせの毎日にそれでも妻は


「私達、これから本当に生きられるだけ生きましょうね」と言った。


死がそこまで来ていても「生きたい」という強い意志が感じられる。


命の尊さを教えられた気がしました。