消費者の受容性を調べる、とは | マーケティング談話室

消費者の受容性を調べる、とは

最近、とあるビジネスを展開をしている知人の
相談を受けました。一般消費者向けのビジネスです。

相談内容は、ざっくりといえば

  「売上げが昨年に比べて落ちてしまっている。
   どうすればいいか」


世間でも不況と言われていますがその影響でしょうか。
本当に景気がいいか悪いかは業界にもよるとは思いますが、
経営者にとって前年割れが続いてしまっているというのは深刻です。


私は消費者分析の視点から、

 「お客様は、あなたの商材の何に魅力を感じて買っているのか?」

と質問しました。これは、顧客状況の把握の一歩です。


知人は「よく分からないが、○○かなあ」と推測で語り始めました。
でも、あまり確信がないようでした。

今まで固定費や変動費、プロモーションの費用対効果などの
経営的数字は気にしていたようなのですが、

 お客様はどのように思っているか

ということには頓着していなかったようです。

私は「まずお客様の受容状況を確認するのが必要」と思い、それを伝えました。
いわゆる受容性調査です。


実際の実務でも案件として多いのが「受容性調査」です。

たとえば、

 自社のブランドがユーザーにどのように受け入れられているのか

ということを明らかにします。


具体的に言えば

・満足点
・不満足点
・ブランドイメージ
・購入理由
・購入中止理由


などの情報を集めることで、そのブランドの状態が分かり、
売れている要因、売れない要因、が推測できます。

そこから、課題を抽出して、根拠をもった解決策につなげることができます。


受容性調査のポイントは

  消費者が主体

ということです。


もちろん仮説は必要ですが、あくまでも

 「消費者がどう思って、どのように行動しているか」

を把握することで、色々なヒントが出てきます。



知人もさっそく受容性調査を始めたようです。

・・・とは言っても、外部の調査会社などに発注するというのではなく、
自分で知り合いやお客様にヒアリングしています。

私もメーカーのマーケター時代は、
まずは自分で身近な人に聞いて回ることからはじめていました。

自分でリアルな意見を聞くことで意外な発見もあり、
地道なようですが、とても有効な方法だと思います。


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消費者分析・マーケティング戦略コンサルティング| 有限会社アイボリーマーケティング