みなさんごきげんよう🌀🍃


強い勢力で日本列島を大掃除するかに思われた台風10号も不発に終わり、

讃岐平野は穏やかに秋を迎えようとしています

 

讃岐山脈のおかげで雨風から守られ、

南海トラフ地震でも被害は少ないと予測されるこの地

本当に有り難い場所に生まれて来させていただきました🙏✨

 

 

現在私は9月の鳴門古事記研究会での発表に向けてパソコンに貼りついております

 

"和邇"とはなんであるか、をテーマにまとめておりますが、

世間ではサメ説が主流であり、

ヘビ説、アシカ説、サンショウウオ説などが考えられ

また、氏族のことであるというのが最も答えに近いと思われますが

 

 

もちろん私は

 

爬虫類のワニ説を支持します✨

 


 

 

さて、讃岐でワニといえば、

金毘羅さん

クンピーラでございます

 

 

 

金毘羅宮のご祭神は大物主神という、大国主命の荒魂

 

平安時代に讃岐国へ流され、この地で崩御された崇徳天皇を合祀したものです

 

 

これは戦いに敗れ、都から讃岐に流されて祟り神になったと恐れられた崇徳院を、

同じく国譲りによって引退させられ、出雲の地に閉じ込められたものの、福の神として大人しくされている大国主命に説得してもらおう…

 

という意図なのではと思われます🤔(←妄想マーク)

 

 

 

金毘羅さんのメインのご利益は

海上交通の安全や豊漁祈願など、水や船にまつわるもので、全国から崇敬を集めているわけなのですが、

大物主神が龍神で水に関係あるからという理由では少し弱いような気がします

 

 

 

それはもともと、金毘羅宮のある象頭山(ぞうずさん)山岳信仰修験道の盛んなお山であったことに由来します

 

山でする修験が船や海のご利益につながるとは増々混乱しますが、

 

 

象頭山松尾寺縁起によれば、

大宝年間に修験の祖、役小角が象頭山に登った折、

インドの霊鷲山に住する護法善神金毘羅、つまり

クンビーラの神験に遭ったのが、開山の由来とされています

四国水族館干支展「UTA ZOO~2024辰~伝説の龍と史実の鰐。」より

 

 

クンビーラとはガンジス川に生息するワニが神格化した水神であり、

ガンジス川を司る女神ガンガー乗り物であることから、海上交通、船の守り神として信仰されています

 

 

宮比羅(くびら)大将という十二神将であり、思いっきり仏教界の守護神であります

 

つまりなにが言いたいかというと、

金刀比羅宮はもとはお寺だったのです

 

 

私が金毘羅参りで最も感動したのは、ご本殿の下段に建立されている旭社(あさひのやしろ)

まさにまばゆいばかりの光で歓迎してくださったご祭神は天御中主神ですが

もとは旧神宮寺の金堂

年月を経て色褪せても伝わる、江戸末期建築の壮麗な美しさ

 

重要文化財になっています


この旭社、実はシロアリ被害などのため、来年度から17年にも及ぶ大規模な改修工事に入るのだそうです

 

修繕後にはフレッシュな美しさを披露してくださるとは思いますが、

 

幾星霜を重ねた歴史の重厚感あるお姿が見られるのは、あと少しのようです

 

 

 

P.S.

役小角が象頭山で出会ったクンビーラ、それはもちろん

マチカネワニの生き残りであったと思いたい私なのでした、、

 

お読みいただきありがとうございます😊