昨年11月にこんなブログを書きました

 

 今年になって有識者委員会から最終報告書が提出されました

 訪問税導入に関する報告書(提案書)


現地住民説明会

同時に竹富町の各離島毎に説明会が開催されているようですが 同地に住む知人からの情報では西表島での参加者はニ十数人

黒島でも二十数人だったそうです


住民からは税額が高過ぎることで来島者が減ることを懸念する声があったそうです



どんな内容?

説明会では提案書通りの導入計画が進められていると紹介されたそうですが 有識者委員会は単純に訪問税導入を前提とした数字上での徴収額を提示したに過ぎず 実際の運用は竹富町に任せるとしています


現在の導入計画を簡単にいうと..

① 小学生以上は一回の渡船につき2000円を運賃に加えて支払う(一部の例外を除く)

② 無人島は対象外

③ 3島巡りなどのツアーは1回の支払いでok


例えば竹富島で一日6時間観光すると2000円

午前中に3時間竹富観光、一旦石垣島に戻って午後は3時間小浜島を観光すると4000円かかるわけです

同じ滞在6時間(=同じ量の行政サービス)で税金を倍取られるってどういうことですか⁉︎


ちなみに対象とされている行政サービスとは

※来訪者利用率按分は33%

島民のための環境整備も訪問者に負わせてませんか?

... 駐車場や道の整備もですか?

   島民さえ良ければ砂利で良くない?

... 来訪者が排出するゴミの多くは事業系では?

   石垣からの持ち込みを禁止すれば?売上up

... 海岸清掃はボランティアの筈ですが?

   それも訪問者に責のない漂着ゴミですよね?

... 今後やりたいものまで入ってますが

   そのために倍にして2000円って酷くない?


想像できるもの全部ぶち込んだ的な内容です

ブレインストーミングじゃないんだから...


いくら原因者負担が原則とはいえ たかだか数時間の滞在で使うのってトイレットペーパー3mと水2Lくらいですが それで2000円とか4000円って納得感限りなくゼロですよね


確実に竹富町入域者数は減少しますよ

10円を惜しんで地元観光収入1000円が消えるってこととイコールですが わかってます?

ますます過疎化が進みませんかね?



他所の導入事例(竹富町がいかに高いか)

説明会では他所の事例として広島県の宮島が紹介されたそうです

宮島の訪問税は100円ですが...💦  並べる?


報告書の中では海外の導入事例が示されてます

数日以上の滞在が前提になっていますからね

数時間で何千円は世界一では?



それより前に!

竹富町自身は税収をあげる努力をしたのでしょうか?
唯一無二の素晴らしい環境にある宿泊施設の宿代は昭和の時代からさして上がってないのではありませんか?(もちろん施設の改修や設備の更新を伴い安心して泊まれる宿に限ります)
夕食を食べられる食事処が少な過ぎるのではないですか?
座間味や渡嘉敷や伊平屋のように石垣島ー竹富島間だけでも町営の船を占有で走らせられませんか?

変わらない良さが売りの竹富町ですが 変わらなくちゃいけないところもあると思います


石垣市も対岸の火事ではありません

石垣島の特徴(優位性)として私の個人的な考えは開業当初からホームページに記載しているとおりです

離島に行きづらくなるということは石垣島の優位性の一部が欠けてしまうということにほかなりません

そうなれば石垣島自体の入域者数が減ってしまうかも知れません


石垣島には本来竹富町で消費されてもおかしくないお金のほとんどが落ちていますので少し手を貸してあげてもいいんじゃないでしょうか?


例えば

乗船券購入時に離島ターミナル駐車場(市営)の駐車券を提示すれば24時間無料券をくれるとか..


例えば

入域経路は空路しかないため 石垣市と竹富町の共同事業として航空運賃に訪問税2000円を乗せて配分するとか.. (船に乗る度に2000円取られるよりインパクトが小さくなります)

そもそも石垣市も観光排出関連のゴミ問題は喫緊の課題ですので相乗りするメリットもあるはずです



とにかく走り出す前になんとか緩和策を打ち出していただきたいものです🙇



追記

1月24日のニュースでニセコのV字回復の模様が紹介されていましたので転載させていただきます

手軽に行ける

観光協会を株式会社化

独自の魅力を世界に発信

受け入れ体制の整備

夕食難民対策

人材不足解消

八重山では未だに県の最低時間給に近い募集も多くありますから人材不足は当然です

ちなみに当館の客室清掃は短時間(2時間弱/室)ということもあり時給2000円超で助けていただいています


竹富町では生活インフラの問題があり 「目指せ200万人!」とはいかないでしょうが 入域者数を制限した上で受け入れ体制を整備していけば 逆に稀少性の高い観光地としてそれなりに高効率な収益(税収)につながると思っています