映画「愛より強く」
自暴自棄で事故を起こした中年男ジャイトが入院中知り合った若い女シベルから求婚され、偽装結婚するが次第に愛が生まれて互いにかけがえのない存在に。そんな中、事件が2人の人生を狂わせる・・・
シベルがジャイトに求婚したのは、自分と同じトルコ系ドイツ人だったから。トルコ人の多くはイスラム教らしいですね。そんでもって戒律が厳しくて男の子とデートすることもままならない窮屈さに彼女は自殺未遂するが、自殺はイスラム教でもご法度で残された家族も白い目で見られます。
そこで彼女は妥協案として同じ民族の男と結婚する道を選びます。結婚してしまえばこっちのものと考えたわけです。
そんでもって結婚してくれないとまた自殺しそうな彼女に負けてジャイトは単なる同居という形で結婚を承諾します。
が、いざ結婚してみると彼女は料理上手で掃除もきちんとしてくれるいい奥さんだったのです。(玉ねぎのみじん切りをまな板の上でなく手のひらでナイフで刻んでいたのにはビックリ。)
シベルは抑圧から開放されて遊びまくり、2人は互いを干渉しない自由奔放な日々を送ります。
そして2人の間に愛が芽生えてきた時、彼女の浮気相手にジャイトが腹をたて殺してしまい刑務所へ。
刑期を終えたジャイトはシベルのもとへ行くが・・・
刺激的な文化が氾濫している世界で自由や欲望を制限させられたら、確かに逃げ出したくなるかも。別にイスラム教の戒律を否定するつもりはないけどね。
激しい気性で若さと生気がみなぎっていたシベルにほとんど生きる気力を失っていた彼が惹かれたのは当然といえば当然。生きる力を吹き込まれたのだから。
愛とは・・・、と思わず考えさせられる映画。