こんにちは、株式会社アイビア代表の杉浦です。


8月最終の土日は、全日本ロードレース第6戦があり、大分オートポリスサーキットへ行って来ました。

金曜の15時の飛行機で現地ホテルに6時到着予定でしたが、そん時に事件発生!

自宅から羽田空港までの首都高で、3件の事故と1件の故障車の影響で、大渋滞。

多少の渋滞を予想して早く出てきましたが、4件もトラップにひっかかるとは思いませんでした。



なんとか、14時20分に羽田に到着し、間に合った・・・と思ったのもつかの間。

空港駐車場が長蛇の列で入れず・・・

空港の駐車場に入れないのも初めての経験で、係の人にどのくらい時間かかるのですか?と確認したら・・・

「30分~40分くらいだね~」と言われ撃沈(笑)



本当に30分待たされ、ダッシュで保安検査場に到着したのが出発10分前。

ANAの地上係員の方が色々と頑張ってくれましたが、今回は乗れませんと言われました。

50年生きてきて、飛行機に乗り遅れたのは人生初体験でした。

すぐに次の便を手配してもらい、予定の2時間遅れで熊本空港に到着しました。



実は、熊本空港では2人のスタッフを待たせており、3人でレンタカーで移動する事になっていました。

空港に着いた時は、本当に申し訳ない気持ちで死にそうでした。

思い返せば、昨年は台風が直撃し羽田から飛行機が飛ばず、かなり待たされて出発したのを思い出しました。

今回は、またまたそんな珍道中でのスタートとなりました。





さて、肝心のレースですが、27日の予選では、J-GP3クラスに参戦している岡崎静夏選手が10番手と、まずまずのポジションを獲得。

前半戦は、マシンのセッティングが決まらず中々走り切れていませんでしたが、セットアップが少しずつ決まってきました。

ST600クラスに参戦している小山知良選手は、予選5番手といい所に入りました。

小山知良選手は過去4年間優勝している相性のいいサーキット。

今年は5連覇を目指していますが、2列目までに入れば十分チャンスを狙える位置です。

ST1000クラスに参戦している高橋裕紀選手は、金曜日のフリー走行中に転倒してマシンが廃車になってしまい、予備のTカーでの予選となりました。



予備のマシンは全くセットアップしていないので、急遽1から作り直さなくてはいけなくなり、かなり不利な状況での予選アタックとなりました。

しかし、そこは世界でも走っていた経験もあるベテランライダーなので、調子の悪いマシンにしっかりとアジャストして、予選4位を獲得しました。



素人考えで言えば、今まで使っていたマシンと同じセットアップをすれば一緒でしょ、と思ってしまいます。

しかし、一般で販売しているバイクを新車で買っても、全部が同じではなく微妙な差があるのです。

街乗りなら、その差を感じる事はありませんが、0.1秒を競うレースの世界では、この差が大きく影響してくるのです。

また今回、ST1000クラスは、2レースあり、このマシンで2戦するのは本当に厳しい状況となりました。





27日土曜日、ST1000クラスのレース1がスタート。

高橋選手は、2020年に優勝しているので、こちらも相性のいいオートポリスサーキットですので、きっと何とかしてくれると思いながら応援していました。

高橋選手はスタートを決めて、1コーナーを3番手で通過。

2番手を走行するのは、以前うちのライダーだった國峰選手。

國峰選手は仲がいいので応援していますが、2番手は嬉しいような悔しいような複雑な心境でした。

高橋選手は、一旦4位になるものの、終盤で3位に浮上し、そのままチェッカーを受け、まずはレース1で表彰台を獲得する所は流石の一言です。



山の上にある大分オートポリスサーキットでは珍しく2日間晴天となり、28日の日曜日も朝から強い日差しの中のレースとなりました。

気温や湿度、路面の温度などで、バイクのセッティングがかわってきます。

路面の温度が高い場合は、タイヤを固いものにするとか、タイヤの空気圧を変える事で、サスペンションの固さを変えるなど、気温だけでもシビアなセットアップが要求されるわけです。





J-GP3クラスの岡崎選手は、一次は6番手まで順位を上げるも、最後は集団の中から逃げきれず、悔しい9位獲得。

しかし、次回に繋げられる収穫は沢山あったので、希望の持てる9位となりました。





ST600クラスのレースは波乱の展開となりました。

予選5番手からロケットスタートした小山選手は、見事に1コーナーで2位に入る最高のスタートを決めました。

しかし、その1コーナーで元チームメイトの羽田選手が、他のライダーを巻き込むクラッシュをしてしまう。

このクラッシュで、まさかの赤旗レース中断となり再スタートとなってしまいました。



ST600クラスは、参加台数が一番多く、スタート直後の1コーナーは、ほぼ団子状態となり、非常に神経を使う所でもあります。

また、ライダーはスタート時にもの凄い集中をしているので、再スタートとなった場合、この集中力が途切れてしまいます。

マニアックな事を言えば、再スタートになった時に、タイヤを新品に変えるかもチームの作戦が異なります。



実は、このタイヤにも当たり外れがあり、これは走ってみないと分からないような誤差があるのです。

今回、再スタートとなった事で、うちのチームはタイヤ交換を選択し、再スタートの準備を進めます。

約10分ほどのインターバルをあけ、15周から10周に減算されてのリスタートとなりました。





5番手につけていた小山選手とすれば、この減算はかなり辛い状況で、かなり早い段階から全力でアタックしなくては上位に食い込む事が出来ません。

いよいよ、レース再開。

スタートの上手な小山選手は3番手で1コーナーに飛び込むも、タイヤがスリップしてしまい転倒寸前を回避して、5番手まで後退してしまいました。



後に聞いたら、完全にハズレタイヤで、まるで氷の上を走っているようだった、と話していました。

このようにタイヤに不安を抱えると、どうしてもライダーはアクセルを開けられなくなってしまいます。

その結果、小山選手は6番手でのフィニッシュとなりました。



レースにタラレバはありませんが、あの赤旗中断がなければ、5連覇も夢ではなかったと感じます。

自分が転倒する時もあるし、再スタートで上位に入る事もあるので、こればかりは何とも言えませんが、悔しい所です。





この悔しさを晴らしてもらうべく、日曜日最後となるST1000クラス高橋選手のレース2がはじまります。

レース1では悔しい3位となった高橋選手。

今期ランキングポイントでは1位だったので、このレース2は大事なレースとなります。



予備のマシンでセットアップも決まらない状態でのぞむ2戦目。

予選5番手からスタートを決める高橋選手は、1コーナーを2番手で駆け抜けるロケットスタートを見せた!

しかし、ここでも転倒車が出て、なんと2度目の赤旗中断!

600クラスと同じ状況で1週目に中断となり再スタートとなってしまう。



こちらも、約10分ほどのインターバルとなり、周回数は9周と減算になってしいました。

短い周回数になれば、当然チャンスも減ってしまうし、スタートもそう何回も決まるものではありません。

スタート直後は4番手の高橋選手でしたが、2コーナー目に抜かされ5番手と後退。

その後ミスも重なり、1周目は7番手で戻っ来る。

チャンピオン争いをしている高橋選手にとってはかなり苦しい状態となりました。



3周目の1コーナーでは、2台を一気にかわし5番手に浮上。

セッティングの合わない暴れるマシンを必死に抑えて走る高橋選手。

4周目も1台かわして、4位に浮上するも、3番手に追いつかず、そのまま4位フィニッシュとなりました。





今回の大分オートポリス大会は、本当に波乱の展開でしたが、言い訳は出来ません。

チームもライダーも一丸となって挑んでいますので、この結果も受け止めなくてはいけません。



最高のマシンを作ってもライダーのミスで勝てない事もあれば、マシンのセットが決まっていなくてもライダーの腕で勝てるレースもあります。

またライバルが転倒して勝つ事もあれば、自分が転倒してしまう時もあります。

1つのレースで勝つ事も難しいですが、年間通して勝ち続けて年間チャンピオンになる事は、簡単な事ではないのです。



ライダーは0.1秒を縮めるために、命を削って走ってます。

こんなに素晴らしく楽しいレースの世界や、モータースポーツをもっと沢山の人に知ってもらいたいと、僕達は活動を続けています。

まだ生でレースを観た事がないと言う方。

次戦は、9月17日~18日が、岡山国際サーキット。

11月5日~6日が、最終戦となる鈴鹿サーキットとなります。

コロナ渦と言う事もあり、あまり大きな声では言えませんが、お近くの方は是非一度観に来てほしいと思います。





また、鈴鹿では僕達のチームから、親子バイク教室と言うイベントを開催します。

子ども達にバイクの楽しさを知ってほしくて、ポケバイに乗れる体験イベントです。

こちらは、無料となりますので自転車に乗れる5歳以上のお子さんなら、誰でも参加出来ますので、是非お越し下さい。



レースなんて危ない、バイクは怖いとよく言われます。

確かに否定はしませんが、安全に乗る事が出来たら、こんなに楽しい乗り物はありません。

現に、あれだけバイクは嫌いと言っていた僕の息子が、一度レースに連れて行ったら、また行きたいと言うほどです。



僕は、親子バイク教室のブースで仕事をしていますので、レースに来た時は是非声をかけて下さいね。

今回の悔しい結果を次戦の岡山でリベンジしたいと思います。

長文を読んで頂きありがとうございました!

最後に・・・

掲載している写真は全て僕が撮影しました~





最後までお付き合いありがとうございました。

株式会社アイビア 代表取締役 杉浦央晃

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