ついに本日より先進医療としてのPGT-A開始です。

 日本で保険適用の体外受精と自費でのPGT-Aを受けられるのは当院を含め4施設のみです。

 自費としてのPGT-Aの検査費用は1個目の胚は約12万円とやや高めですが、2個目からは6万6千円になります。

 ですから、3個検査をすれば約25万円となり、1個約8万円で従来の検査費用と近い費用となります。この費用は厚労省で決められたもので、費用の変更はできません。また検査可能胚はすべて検査をするように決められていますので、数が多いから5個まで、などの設定はできません。

 とは言え、ついに先進医療としてのPGT-Aが可能となったことは画期的なことだと思います。2013年から、日本のPGT-A開始に関わってきた私にとっては感慨深いものがあります。

 条件付きとは言え、日本の生殖医療にとっては、2023年8月1日は日本生殖医療の歴史に残る1日です。

 

 PGT-A適応の方(体外受精胚移植2回の不成功の方、もしくは、2回の流産経験のある方:自然妊娠か体外受精妊娠かは問いません)でPGT-Aをご希望の方は、当院を受診ください。全国で、現時点では約400症例と症例数が限定されていますので、早めの方が、この臨床研究が終了するまでに受けられる可能性があります。