国内初の新型コロナで母子感染、陽性の赤ちゃん1人出生:新聞報道 | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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国内初の新型コロナで母子感染で、コロナ陽性の赤ちゃんが1人出生との新聞報道が3月22日にありました。

報道の内容は以下のようです(読みやすいように編集)。

 日本小児科学会のチームは22日、昨年新型コロナウイルスに感染した妊婦から生まれた52人の赤ちゃんのうち1人がPCR検査で感染が確認(陽性)されたと発表しました。母子感染とみられ、チームは国内初としています。赤ちゃんに症状はなく、健康状態に問題はないということです。

 チームは昨年9~10月、全国の小児科2507施設にアンケート調査を実施し、出産を扱っている624施設の回答を分析しました。31施設でコロナに感染した52人の妊婦から52人の赤ちゃんが生まれ、誕生間もない検査で1人のコロナ感染が判明しました。ほかの51人の赤ちゃんに感染は認められず、感染率は1.9%だった。海外で報告された母子感染の頻度は数%で、今回と同程度だとしている。

 また調査時点では、出産を扱う624施設の約半数でコロナに感染した妊婦の受け入れが可能で、周産期母子医療センターのある病院の大部分では受け入れ準備が進んでいた。

 チームの責任者は「母子感染は起こり得るが頻度は少なく、赤ちゃんが重症になる可能性も低い。万が一コロナに感染した場合でも母子の受け入れ態勢は整いつつあるので、過度に心配しないでほしい」と話している。

 以上です。

 

これは昨年の出産についての調査ですから、昨年に妊娠された患者様が今年に出産されますので、コロナ感染陽性の赤ちゃんは増加すると思われます。この報告では1名ですが、コロナ陽性であっても、赤ちゃんの健康には問題が無いということですので安心してください。

 とは言え、日本も早くワクチン接種を進めて欲しいものです。医療関係者にも、まだ回ってきていません。妊娠中に感染しないためにも、患者様にも一日も早いワクチン接種が望まれます。

 また、ワクチンの危険性についても、問題ないということで、もう決着しているのではないでしょうか。私はいの一番に受けたいですし、私個人の意見としては、不妊治療中の患者様も皆様が接種されることをお薦めしたいと思います。妊娠中に感染しても、母児共に問題はない(厚労省情報)とは言え、妊娠中に感染しないためにも、早くワクチン接種を開始して欲しいですね。