不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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大阪府東大阪市にあるIVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

 胚盤胞のグレードの続きです。

 先のブログで胚盤胞の4ABを例としてグレードの付け方について説明しています。

 ここで皆さんに知っておいて頂きたいのは、グレードはあくまで見かけ(形態)で評価しているということです。

 胚盤胞の質を評価しているわけではありません。あくまで外見の評価なのです。

 ある人を見て、カッコいいから健康とは限りません。あくまで外見であるということを知っておいてください。

 とは言え、健康そうに見える方が、健康な人が多いのも確かです。

 

 グレードに戻りましょう。

 先に数字について説明しました。

 次はアルファベットのA,B,Cです。このA,B,Cは細胞の数を表しています。

 細胞数が多ければA、まずまずの数であればB、そして少なければCです。

 みなさんに知っていただきたいのは、AとBは良好であり両者でそんなには差はありません。

 ただ、Cは細胞数が少なく、A,Bより劣ると考えてください。あくまで数ですから質ではありません。

 重要なのはアルファベットの位置です。


 ABのように並んでいるとき、

 先頭のAは胚盤胞の中の内細胞塊の細胞数の評価です。内細胞塊は将来胎児になる部分です。

 2番目に書かれているBの位置は外細胞層の細胞数の評価です。外細胞層は将来胎盤になる部分です。

 ですから4BAであれば、拡張期胚盤胞で将来胎児になる細胞数はB評価で胎盤になる細胞数はA評価になります。

 

 これで、胚盤胞のグレードについてお分かりいただけたでしょうか。

 胚は生き物ですから刻々と変化します。

 融解直後の胚が胚移植の時にはグレードが違っていることもよくあります。

 良くなることもあれば悪くなることもあります。

 生き物なので仕方ありません。

 昨日まで元気だった植物が翌日にはしおれていることもあるでしょうし、逆に昨日は枯れそうであった植物が翌日にはシャキッと元気ということもあります。

 

 胚盤胞のグレードについて知って頂けたら幸いです。自分の記録を見返してみてください。