先週末に岸田首相が、少子化対策で会見しました。わたしは不妊治療についても何かあると期待していたのですが、全く何も触れられておらず、がっかりでした。
内容の要約は以下のようなものでした。
記事の要約です。
岸田文雄首相は17日夕に記者会見し、政権の最重要課題として少子化対策・子育て政策への見解を表明した。財源を巡って一部与党が提言する教育国債発行については「安定財源確保や信認の観点から慎重に検討したい」と述べた。
基本理念として、
1)若い世代の所得を増やすこと、
2)社会全体の構造や意識を変えること、
3)全ての子育て世帯をライフステージに応じて切れ目なく支援すること
社会の構造や意識を変えていくため、政府目標として男性育休取得率を2025年度に50%、30年度に85%に引き上げるとともに、企業ごとの取り組み状況の開示を進める。育休取得家庭の産後の給付率を手取りの10割にすると明言した。
配偶者に扶養されているパート従業員の就労時間抑制につながる「年収106万円の壁」に関しては、手取りの逆転が生じないよう制度見直しに取り組むと語った。児童手当拡充や若い世帯の住居支援など包括的な支援を講じる、とも述べた。
結婚や出産に応じ奨学金返済制度を見直すとし、児童手当の拡充は兄弟姉妹の数などに配慮する意向も示した。
現金給付について「我々として低所得世帯に一律3万円、さらに低所得の子育て世帯には児童1人当たり5万円を想定している」と述べていた。
以上のようなものです。
私は、不妊治療について、年齢制限や回数制限の見直しのようなものがあるのではと期待したのですが、今回は不妊治療については、全く触れられていませんでした。
みなさまも十分ご承知のように、不妊治療の保険適用については42歳以下となっています。43歳以上の方については保険は使えません。もちろん、財政的な事情は十分に理解できますが、これは国民皆保険の原則に反すると思います。また回数制限についても同様です。
何度も言いますが、80歳以上の方ががんで手術を受ける時に、「あなたは平均余命を超えていますから保険外ですよ」なんて言われることはないと思います。また、がんが再発して複数回の手術を必要とする時に「4回目の再発ですから、今回から保険外になります」などということはありません。
43歳を超えていても、採卵が可能と思われる方には、保険を使っての体外受精もいいのではないかと思います。みなさま、どのようにお考えでしょうか。