皆様にお知らせいたします。
 

 先日、47歳の患者様が妊娠され卒業されました。分娩予定日には48歳になられます。当院で最高齢の妊娠卒業となられました。過去には50歳で出産された方もおられますが、45歳で採卵された卵子を用いた妊娠でした。今回の患者様の妊娠は47歳で採卵された卵子です。
 子宮内膜症と年齢の要因から、42歳より体外受精を始められ、最初の体外受精で妊娠されましたが流産になりました。その後は全く妊娠されませんでしたが、19回目の採卵、18回目の胚移植において、3日目胚を移植して妊娠卒業となっています。今回の移植で凍結胚がなくなるために、妊娠しなければ治療をやめようとご夫婦で考えられていた最後の胚移植でした。諦めずに頑張られた結果である今回の妊娠は、年末の最高のプレゼントになりました。本当によく頑張られました。
 今回の患者様同様に、最後と考えられる移植で妊娠されることをしばしば経験します。良い胚から順に胚移植していますが、胚の形態だけではわからないことも多く、医学的には説明のつかない不思議なことがしばしば起こります。気持ちを落ち着つかせて移植に望まれることが、良い結果となった一つの理由であったのかもしれません。諦められずに頑張られると、このような素晴らしい宝が与えられることになるのだと思いました。
 

今まで良い結果が出ていない方は、年末年始に体と心をリラックスしていただき、妊娠力を貯めて年明けの治療に臨んでください。

写真は先日お参りをしました帯解寺です。今回も、皆様の妊娠の祈願と、流産となった水子の供養も行ってきました。

皆様からブログを見たとしばしばご質問を受けますが、帯解寺は奈良の小さなお寺ですが、ご利益があると思います。気になる方は一度行かれてみてはいかがでしょうか。