米国生殖医学会(ASRM)が主催し、日本で初めて行われた論文をもとにしたWeb上での討論会(ジャーナルクラブグローバル)に参加させて頂きました。

 

HORACグランフロント大阪クリニックの森本義晴理事長の企画のもと、京野レディース高輪の京野廣一先生、英ウイメンズクリニックの塩谷雅英先生、HORACグランフロント大阪クリニックの小宮慎之介先生、IVFなんばクリニックから門上大祐先生と私中岡義晴により行われました。

子宮内細菌叢と慢性子宮内膜炎に関するまとめの論文4つについての討論でした。腟内細菌の1万分の1の数しか存在しない子宮内細菌叢が着床や妊娠に維持に重要な働きをしているとされています。慢性子宮内膜炎はCD135免疫染色の子宮内膜病理組織検査、子宮鏡検査、子宮内細菌検査により行われますが、すべてが一致する率は20%と報告され、未だ診断基準が定まっていません。診断が難しい病態と言えます。子宮内膜組織検査は過小評価、子宮鏡検査は過大評価されるとしています。治療方法も確立していませんが、抗生剤の投与が一般的です。子宮内細菌培養検査に代わって、次世代シークエンサーを用いて細菌叢を同定する子宮内フローラ検査が、診断精度が高いとされています。

子宮内細菌叢と慢性子宮内膜炎に関して、世界的にも十分わかっていないことが示されました。

 

当院では現在子宮内膜炎検査は原則実施せず、子宮内フローラ検査に切り替えております。子宮内細菌叢に占める乳酸菌であるラクトバシラスの割合が90%未満を異常として治療しています。治療方法が確立していなかったため様々な治療方法を試みましたが、現在はフラジールの腟錠と内服併用後にラクトバシラス腟錠(インバグ)を使用することで、80%に子宮内細菌叢の改善を認めています。 

 

また、腟と子宮内の細菌叢は80%で一致するとの報告(当院でも90%が一致することを確認)から、初診時に細菌性腟症を診断する腟分泌物グラム染色検査を実施しています。約13%の初診患者に細菌性腟症が認められています。細菌性腟症を早期に治療することで妊娠しやすい環境になるだけでなく、妊娠後の流早産の予防にもなります。早期のチェックが重要であると考えています。

 

細菌に関する研究は始まったばかりで、今後研究が進めば着床や流産に細菌叢がどのように関連しているかがわかってくると思います。

 

95日のティーパーティー(シオン)で4回目のアイシングクッキー作りを開催しました。30名近くの参加がありました。ストレスを少しでも減らして頂けるようにと、看護師が中心となって実施しています。

 

 

私の作品と先生(竹林看護師)の作品です。違いは明らかですよね。