厚生労働省および日本産科婦人科学会が妊娠および児への悪影響がなく妊娠前・妊娠中のどの時期にもワクチン接種を勧めることを示したことから、当院においても不妊治療および妊娠の時期を問わず新型コロナワクチン接種を受けていただくことをお勧めすることにいたしました

 

今までは「妊娠初期の妊婦および胎児に対する新型コロナワクチンの影響について十分なデータがないことから、胚移植後から妊娠初期までの期間に関して、新型コロナワクチン接種を避けてください」とお伝えしておりました。海外における多数のデータ集計から、アメリカ疾病対策センター(CDC)はワクチンによる生殖器、妊娠および児への悪影響がないと判断し、その結果をもとに厚生労働省や日本産科婦人科学会は新型コロナワクチン接種を勧めることが示されました。

詳細な内容は以下のホームページをご参照ください。

 

8月16日に実施された新型コロナウイルスに対する大阪府の対策本部会議が公開した府内の新規陽性者におけるワクチン接種歴の分析データでは、第4波(3月1日~8月15日)の新規陽性者8万5325人の内、2回接種後14日以降に発症した人が317人(全体の0.4%)で、このうち重症・死亡は0人であったとされています。また、10万人当たりの新規陽性者も各年代でワクチン接種をしている人が明らかに少ない傾向になったと、ワクチン効果が報告されました。

 

現在、コロナウイルスのデルタ株の流行にともない、乳幼児にも感染が生じるようになりました。若年者では重症化の頻度は低いものの、感染力はあります。無症状の感染者が家庭内にウイルスを持ち込む可能性があります。急増している感染者数の中で、感染のリスクが高まっています。ワクチン接種により感染のリスクと重症化のリスクを減らすことができます。

可能な限り早くワクチン接種をしていただくことをお勧めするとともに、感染予防には引き続きご協力よろしくお願い致します。

 

日本産科婦人科学会のお知らせ

①新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンについて(令和3年6月17日)  http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210617_COVID19.pdf

②新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンについて(第2報)(令和3年8月14日)

http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210814_COVID19_02.pdf

 

厚生労働省

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html

 

アメリカ疾病対策センター(CDC)

https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/clinical-considerations/covid-19-vaccines-us.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fvaccines%2Fcovid-19%2Finfo-by-product%2Fclinical-considerations.html