2018年に発表された
アメリカの生殖医学会による文書
喫煙と不妊症:委員会の見解2018
に変わる最新のものが出ました。
今回は電子タバコについて
書いてみようと思います。
Fertil Steril.2024 Apr;121(4):589-603
電子タバコが
男性の生殖機能に影響を及ぼす
という文献はまだ少ない。
電子タバコと勃起障害を検討比較した研究はないが
電子タバコは紙たばこと比較して、
レベルは低いが同様の血管損傷を起こすことが
報告されている
また、動物実験では
ニコチンの有無に関わらず
電子タバコのエアロゾル化液体への曝露で
精子濃度、生存率の低下と関連する
という報告がある
この電子タバコのエアロゾル化液体が
ステロイド形成に影響を及ぼしている
と考えられている。
電子タバコのエアロゾルには
従来のタバコよりは有害成分が少ないこと
はわかっているが
金属(クロム・ニッケル・鉛)
カルボニル(ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・アクロレイン・グリオキザール)が含まれていることが判明している
重金属は男性不妊症と関連
カルボニルは不妊症・流産と関連
があるとされている成分である
電子タバコと精巣機能を調べた
ヒトを対象とした1件の疫学研究では
電子タバコを使用した男性は、
電子タバコをしていない男性に比べて
精子濃度と精子数が少ない
ことを明らかにしている。
Kinoshitaより)
紙タバコではなく
現在は電子タバコに変わった
というご主人も多いのではないでしょうか。
こういった報告をみると
妊娠希望となったご夫婦では
できれば
紙→電子→禁煙まで
すすめていきたいですよね。
次回は
電子タバコと
女性不妊、不妊治療成績について
まとめたいと思います
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