こんにちは!Kinoshitaです。
採卵で
成熟卵をとりたい
受精率を上げたい
胚盤胞になってほしい
細胞の多い胚盤胞にしたい(グレードA.B狙う)
という希望を叶えるために
排卵誘起は本当に大切です。
排卵誘起とは・・
みなさんが
採卵の2日前夜に行う
注射や鼻のスプレーのやつです!
不妊治療はどこでも同じでしょ?
と考えている方は
ぜひ一度読んでみてほしいな。。
では入っていきます。
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排卵するためには
成熟卵を得るためには
LHサージという
ホルモンの急激な上昇が
必要と考えられています
では体外受精では
このLHサージを
どのように起こすのでしょうか?
(だって成熟卵が欲しいですもんね)
それがこの排卵誘起
と言われるものです。
排卵誘起だけでも
クリニックによってやり方が違います
例えば
○hCG単独(注射)
・hCGは尿由来?
・遺伝子組み替え型?
→hCGにも種類があります
○GnRhアゴニスト単独(点鼻薬)
・アゴニスト単独で単回使用
・アゴニスト単独で反復使用
→使用時間の違い
採卵の34時間前使用
採卵の36時間前使用
採卵の38時間前使用
などなど多くの選択肢があります。
○hCGとアゴニスト併用(dual trigger)
今回は
GnRhアゴニストトリガー(点鼻薬)
について説明しますね。
GnRhアゴニストを使用すると
LHが大量に分泌(LHサージ)され
卵子の成熟がいっきに進んでいきます。
さあ!ここからが大事!
自然のLHサージ
GnRhのアゴニストのLHサージ
全く同じでしょうか??
なんと
LHサージの形がそれぞれ違うんです!!
○自然のLHサージは
3段階に分かれています
14時間かけて上昇
14時間持続して
20時間かけて低下
合計48時間かけて元に戻ります
○アゴニストのLHサージは
2段階に分かれています
4時間かけて急激に上昇
20時間かけてゆっくり低下
合計24時間かけて元に戻ります
なんと
GnRhアゴニストによるLhサージは
hCGによるLHサージより
持続時間が短いと
昔から考えられています
Hoff,J.D.J.Clin.Endocrinol.Metab.,57, 1983
例えば、私のクリニックでは
GnRhアゴニストを単剤で使用する場合
1回目使用した1時間後に
再度使用してもらいます。
反復投与してもらうということです。
苦いと思いますが 泣
わざわざ2度やる意味が
わかってもらえたでしょうか。
使用時間も大事です!
→使用時間を2時間ほど変えるだけで
採卵結果が変わる方も複数おられます。
PCOSがあるかないか
単剤かdual triggerか
女性の年齢
卵胞発育の個数
採卵何回目か
前回採卵での成熟率
採卵決定日のLHの値
月経中のLHの値
色々な情報を配慮して
当院では時間設定しています。
Kinoshitaより)
こういった選択肢の中で
多くのクリニックでは
それぞれのやり方があり
それぞれにそうする意図があるんです。
細かい部分にも
理由があるとわかってもらえると
良いなと思い
書いてみました!
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