こんにちは。Kinoshitaです。
PGT-Aが最も有効な症例は?
年齢の下限は35歳以上
年齢の上限は43歳までの
胚盤胞が多数得られる人。
というお話を前回してきました。
では
PGT-Aを考え始めたが
「採卵できるのは1個か2個!」
「胚盤胞までなかなか到達しない!」
という場合はどうしたらいいのでしょう。
PGT-A以外で対応できることが残っている場合は
PGT-Aに固執する必要はもちろん
ありません!
・採卵数は取れるが、胚盤胞にならない場合
採卵は本当に何より大切です!
まずはそれをわかって頂きたい。
→卵巣刺激の方法を変える
→注射を変える
→採卵決定の時期を変える
→採卵2日前トリガーの種類・時間変更
→受精を変える(媒精VS顕微)
→精子選別を検討する(PICSI)
→透明帯除去(ZF)を検討する
→インキュベータを変える(タイムラプス、無加湿VS加湿)
→培養液を変える
→凍結時期を変える(前核期〜分割期VS胚盤胞)
→移植時期を変える(分割胚VS胚盤胞)
→移植方法を変える(凍結VS新鮮)
などなど
・採卵ができない。取れても1個ですの場合
卵巣機能の維持・改善を期待した方法で採卵継続
→体型、生活週間(食事・運動)の改善
→ビタミンやその他のサプリメント
→卵巣PRP
などなど
多くの選択肢があります。
今後もこの選択肢は増えていくと思います。
実際、臨床での積極的活用はまだ推奨されていませんが
非侵襲PGT-A(niPGT-A)というのも検討され始めました。
→結局、胚盤胞まで持っていくことは必要ですが。
→胚盤胞の細胞ではなく培養液から異数性検査を行う方法
すでに当院でも研究に参加して検討を始めています。
PGT-Aの適応となる方で
「採卵できるのは1個か2個」
「なかなか胚盤胞まで到達しない!」
となってきた方が考えていくことは
移植あたりの着床率・妊娠率の上昇
移植あたりの流産率の低下
をどこまで求めるか!
という点だと思います。
ようやくできた胚盤胞が1個の場合
染色体異数性があっても治療できないなら移植しても同じやん?
→と考えられるご夫婦は
PGT-Aせずに採卵・移植継続
辛い妊娠判定をなんとか減らしたい
辛い流産の可能性をできる限り減らしたい
(すでに移植2回or流産2回でかなり辛かったから・・)
→と考えるご夫婦は
何度もPGT-Aをトライする方も実際おられます。
Kinoshitaより)
PGT-Aが
どんな検査で
どんな方に特に有効なのか
メリット、デメリット
できること、できないこと
を知り、納得してから実施することが大切です。
尚、
当院では
分割胚でのPGT-Aは推奨しておりません。
昔は分割期胚で割球を生検していました。
分割胚では
モザイクが多い
生検でのダメージが大きい
というデメリットがあります。
特に卵子数が少ない方にとっては
大変大きなデメリットがあるからです。
Kinoshitaは基本毎日午前・午後こちらにいます!
直接ご相談がある場合は受付でご指名くださいね
Kinoshitaは毎週金曜は滋賀大津のクリニックにいます!
ご相談がある場合は受付でご指名くださいね
KInoshitaオンライン相談の方はこちらから
(私が直接対応します!)