こんにちは。Kinoshitaです。
ここ数週間で妊娠・出産と新型コロナウイルスについての多くのニュースが流れております。
妊婦さんへのワクチン接種について大きな変更点がありましたので、ご報告しておきます。
私は、
コロナウイルスワクチンについては自ら考え、自ら行動に起こすべきことだと考えていましたので
自分の意見をのせるのは控えておりました。
しかし、
やはりここまでの状況となると、私のブログのなかでは
自分の意見も載せておくべきかと考えました。
不妊治療は
多くの不安の中、あらゆることを選択し続けなければいけません。
そんな中、皆さんに携わる
婦人科医
産科医
小児科医
は常に最悪な状況を想定し、準備することで、皆さんへ安全な不妊治療、妊娠、出産を提供することができるようになります。
現在の全国の感染の状況をみると、もう医療者だけではこの安全な医療作りが厳しくなってきています。
妊娠を希望する皆さんが以前のように
笑顔で妊娠し
笑顔で妊婦生活を送り
安心して出産できる場所があり
安心して子育できる
環境を作り上げるには、妊娠前または妊娠後に
皆さんでワクチンを接種することが求められるようになってきました。
ご家族、医療者が一緒に
たくさんの幸せを安心して感じられるように
私も皆さまへワクチン接種をお勧めします。
以下、最新の学会からの報告となります。
令和3年8月14日
日本産科婦人科学会
日本産婦人科医会
日本産婦人科感染症学会
―新型コロナウイルスメッセンジャーRNAワクチンについて第二報
昨今、新型コロナウイルスが若年者を中心に感染拡大し、多くの妊婦さんの感染も確認されています。
一方で、新型コロナウイルスメッセンジャーRNAワクチンは、高齢者に限らず基礎疾患を持つ者、 それ以外の者へと順次拡大されております。
1 アメリカ疾病対策センターCDCは妊婦さんへのワクチン接種を強く推奨する声明を出しています。
わが国においても、妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします。
なお、このお知らせは、最新の知見に基づいて 6 月 17 日のお知らせを更新するものです。
2 妊婦が感染する場合の約割は、夫やパートナーからの感染です。
そこで、妊婦の夫またはパートナーの方は、ワクチンを接種することをお願いします。
なお、このお知らせは、最新の知見に基づいて 6 月 17 日のお知らせを更新するものです。
- 妊娠中、特に妊娠後期に新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいとされています。
- 全国的に感染地域が拡大し、感染の多い地域では感染拡大が過去にない拡大となっています。そのような地域にお住まいの方や、糖尿病、血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方は、ぜひ接種をご検討ください。
- 副反応に関し、妊婦さんと一般の人に差はありませんが、発熱した場合には早めに解熱剤を服用するようにしてください。アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので痛みがある場合も内服してください。
- 副反応の有無にかかわらず、妊娠の異常流産、早産、その他の頻度はワクチンを打たなかった妊婦と同じであると報告されています
なお、接種を希望される場合は、以下の点にご留意ください。
- 新型コロナワクチン接種の予票には、「現在妊娠している可能性はありますか。または授乳中ですか。」 という問がありますので、「はい」にチェックし、あらかじめ健診先の医師に接種の相談をしておき ましょう。接種してよいと言われていれば、その旨を接種会場の問診医に伝えて、接種を受けてくださ い。
- 妊娠中の方は、帰り先の住民票と異なる居住地の産科医療施で接種を受ける場合「住所地外接種届」 の提出は不要です接種場所により届け出が必要になることもあるので、里帰り先の行政機構にお問い合わせください。
- 予定された2回のワクチンを接種しても、これまでと同様に感染予防策適切なマスク使用、手洗い、 人混みを避ける)などは続けてください