こんにちは。Kinoshitaです。
不妊の原因がわからないまま、不安な不妊治療を頑張っている人も多くいらっしゃると思います。
原因わからないからこそ、どうすればいいのかと悩んでいる!
という方々のためになれば。
この論文めちゃくちゃ長かったので、4回に分けて情報提供したいなと思います。
(知っておくべき前置きから)
原因不明不妊
・卵管が通過している
・排卵している
・精子の質が検査で正常
・明らかな異常所見がない
にも関わらず1-3年たっても妊娠ができない状況
文献によれば
1年後に不妊となった全カップルの15-30%は原因不明と診断されている
この原因不明で不妊となっているご夫婦への治療は
国によっても
医師によっても
意見が違います。
今回はみなさんに色々な国のまた医師の意見があることを紹介できればと思います。
Fertil Steril.2020 Dec;114(6):1141-1148
(基本的な知識として~)
原因不明不妊場合の治療として
A 待機的管理
B 体外受精および顕微授精
C 軽度の卵巣刺激による人工授精 ( クロミフェン、HMG、レトロゾール)
3つがあげられる
B 近年の体外受精、顕微授精では
妊娠率、着床率の向上が多く報告されている
また、
多胎妊娠と言われる不妊治療の合併症リスクとしても移植する受精卵を減らすことで大幅に減少している
→現在の体外受精は人工授精と比較した場合、費用対効果の観点から魅力的な選択肢となる
C 人工授精では
授精における精子の密度を増加させることに意味がある
体外受精と比較し体へのリスクが低く、費用も安く、高度なトレーニングも必要とならない
また、
最小限のリスクで実施できるためカップルからの理解が得やすい
→体外受精を行う前の3-6周期の人工授精が世界中で一般的に行われている。
イギリスのNICEのガイドラインでは、
原因不明不妊カップルに対して第一選択として体外受精を推奨している
原因不明不妊カップルへの
考え方は世界でもまだまだ議論が続いている。
(KInoshitaより)
次のブログからは、原因不明の不妊治療を頑張るなら
→人工授精から派
→体外受精から派
のドクターの意見をまとめていきます。
今週は原因不明不妊で連続してブログをあげていきますね。
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