こんにちは!Kinoshitaです。

 

今まで、

人工授精についてはあらゆる方法を試してきました。

排卵前日での人工授精

排卵当日での人工授精

人工授精を2回実施する

精子調整方法をかえる

など

 

人工授精に対する報告も多くあります。

 

今回はHCGについてです。

現在、人工授精を頑張っておられる方で気になっている方も多いのではないでしょうか?

 

最新の論文とともにみていきます

 

Hum Reprod. 2020 Jun;35(6):1296-1305

 

HCG注射に対する人工授精のタイミングについての治療成績を検討

(本論文では他に超音波ガイダンス、挿入困難例、疼痛、総運動精子数が検討されてます。興味のある方はぜひ)

 

他施設が参加した前方視的無作為化臨床試験

原因不明不妊症の854組

刺激:クロミフェン、レトロゾール、HMG

カップルは最大4回の連続した治療を受けている

18-40歳

 

(結論)

HCG注射から人工授精までの時間は生児出生率との相関は認めなかった

 

より高い運動精子数は生児出産率の上昇と相関した

総運動精子数500万以下と比較し1510万−2000万では補正リスク2.09と結果の違いがみえる

しかし、総運動精子が100万以下であっても生児は認められている。

 

(Kinoshitaより)

当院でも卵胞の発育状況に合わせて

人工授精前日にHCG注射をする場合

人工授精当日にHCG注射をする場合

があります。

 

しっかりと排卵前、排卵後の診察を行なっている場合は

この両者での妊娠率の優位な差は出ていません。

 

当院では

人工授精を決定するための診察をとても大切にしています。