こんにちは。Knioshitaです。

 

受精ってどうやって確認しているんですか?

 

よく聞かれる質問の一つです。

 

受精を確認する為に

採卵の翌日に受精卵の中に核が2つあることを確認しています。

 

この二つの核は

精子からきた→男の核(雄性前角)

卵子が持つ→女の核(雌性前角)

ということです。

 

よく2PNと書かれているのは

→核が2個あるよ。

→予定していた通り受精しているよ。

わかりやすく考えるとこうなります。

 

そのほかの

受精では1PN(1前核期胚)というものがあります。

 

そう、核が1つということです。

 

この1PNには前からあらゆる検討、結果の確認がされてきました。

 

では最新の論文でこの1PNをみていきましょう。

 

Fertil Steril. 2019 Sep;112(3):527-533

 

1PNの受精卵を胚移植した場合

(初期胚:186名、胚盤胞133名)

 

2PNで受精卵を胚移植した場合

(初期胚:676名、胚盤胞502名)

 

と比べて臨床結果についてまとめた。

 

また、1PNから出産した76名の子供の

先天奇形リスク、出産後の発育障害のリスク

についても調査を行なった。

 

1PNは2PNより

1PN初期胚移植の着床率、妊娠率、生児出産率の低下を認めた

 

しかし、

胚盤胞移植では

1PNと2PNでは着床率、妊娠率、生児出産率に有意な差はなかった。

 

胚盤胞移植では

流産率にも有意な差はなかった。

 

先天奇形リスク、出産後の発育障害のリスクは分娩後2年間の児を調べたところ1PNと2PNで有意な差はなかった。

 

(Kinoshitaより)

私たちはが治療を決定していく上で

受精した状況、その後の培養状況が

とても大切な情報源であることは間違いありません。

 

少しでも良い結果を求めるのであれば

受精卵の1つ1つの特徴に合わせて治療を組み立てる必要があります。

 

1PNの受精卵への対応も大きく変わってきました。

 

ただ受精した

ではなく

どういった受精だったのか、その後の発育はどうなのか

 

全てを総合して胚選択をすることが私たちには求められているわけです。

 

受精、培養状況に合わせて胚選択をしている移植

今ある受精卵をとりあえずもどす移植

では

 

移植あたりの妊娠率、流産率に差が出てしまうことが十分に考えられます。

 

みなさんの大切な大切な受精卵です。

1つ1つ大事に治療を決めていきたいですね。

 

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