こんにちは。Kinoshitaです。

高齢や、AMHが低いので不安に思われている方も多いと思います。

 

こういった低卵巣反応の方々の為に、新たなデータを解析してより良い情報をお伝えしていく必要があります。

 

その為には低卵巣反応となる基準をしっかりと定める必要があります。

 

低卵巣反応について関連論文を以下に示しておきます。

 

論文1 Hum Reprod 2011; 26: 1616

Bologna Criteria (ボローニアクライテリア)

卵巣反応不良とは以下の3項目のうち2項目を満たすもの

 

①40歳以上

 あるいは

 PORリスク因子を有する(ターナー症候群・FMRI遺伝子変異・卵巣手術既往・抗がん剤治療後など)

 

②刺激周期の採卵数が3個以下

 

③AMH<0.5-1.1ng/mL

 あるいは

 AFC(生理中にカウントできる胞状卵胞)<5-7個

 

論文2 Fertil Steril.2018 Jun;109(6):1065-1071.el

Bologna Criteria (ボローニアクライテリア)にて低卵巣反応と診断された

38歳以上の年齢で治療を開始した場合において35歳未満で治療を開始した群と比較し累積生児出産率は優位に低下した。

 

低卵巣反応の方に自然周期のIVFでは患者にメリットは得られなかった。

 

 

論文3 Hum Reprod.2018 Jun;33:1175-1182

早発閉経のリスクとAMHの低下には強い有意な相関が認められた。

 

(Kinoshitaより)

このBologna Criteria (ボローニアクライテリア)を基準にすると日本では多くの方が低卵巣反応の中で治療を本当に頑張っておられると思います。基準にあてはまる患者様にご自身に合ったデータを示し、ご自身に合った治療を提案していくことが大切だと考えます。

 

また、こういったデータを読めば読むほど

・女性が早い時期から自分の妊娠・流産・卵子のことを正しくしり、自分の体に合ったライフプランを自分で考える。

 

・その女性のライフプランのお手伝いを私たちプロがしっかりと支える。

 

この大切さを痛感します。

当院の女性サポートであるAMH女性の日はこの為にあります。

 

女性が自分で描いた夢の人生をもっともっと叶えやすい社会になって欲しい。

そんな1つのきっかけがAMH女性の日になってくれればと思っています。

 

医療法人 木下レディースクリニック(滋賀/大津)

不妊治療は選択の連続です。

皆様が想像している以上の選択肢が不妊治療にはあると思います。

広い視野を持って自分達の体に合う治療選択肢を持つことが何よりも大切だと当院は考えています。

 

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