こんにちは。Kinoshitaです。

子宮筋腫についてまとめていなかったので、論文も用いながらここでまとめておきます。

 

Fertil Steril.2017 Sep;108(3):416-425

ASRMの診療委員会は子宮筋腫を有する症状のない患者に対してのガイドラインを発表した。

 

子宮腔内の変形をもたらす筋層内筋腫や

粘膜下筋腫を伴なった筋層内筋腫などの症例に対して

 

開腹あるいは腹腔鏡下で子宮筋腫核出術を行うことによって妊娠率を改善し早期流産率のリスクを低下させる根拠が存在すると述べている。

 

(Kinoshita コメント)

さて子宮筋腫は本当に多くの女性が持っていて、4人に1人と言われています。

筋腫があるから手術をしようと言っていたら、ほとんどの女性が手術することになってしまいます。

 

この論文を参考にする為には皆さんが子宮筋腫の基本知識を知っておく必要があります。

 

皆さん

子宮筋腫には3つの場所があるの知っていますか??

 

1 粘膜下筋腫

2 筋層内筋腫

3 漿膜下筋腫

 

 

そうなんです。子宮筋腫と言ってもこんなにも出来る場所が違うんです。

 

不妊治療に関係するのは1と2”です!!

 

この場所にできる筋腫が大きく育つと、妊娠・出産を妨げますよということ。

 

今回の論文、アメリカの学会では

内膜を押さえつけるくらい1と2の筋腫が大きくなっている人は手術を考えなさい

おすすめできるだけのデータはそろえてますよ!と言っています。

 

筋腫と言われてモヤモヤしている方はぜひ

自分がどの筋腫なのかを確認してみてくださいね。

 

(Kinoshita 治療Point)

筋腫の手術をすると

・手術後 避妊期間を要します!

・分娩が帝王切開になる可能性があります!

などなど

 

筋腫の手術をする上で知らないといけないことがあります。

ただ手術をするだけではダメです!

 

なぜなら私のブログを見て下さる皆さんは

筋腫が取りたいから手術をするのではなく!

妊娠したいから手術をするわけです!!

 

もっとも大切なことは

いつ手術をするかです!!

 

筋腫の手術をする方はまず手術するのではなく

不妊治療中のどの時期に手術をするかが本当に大切です。

 

特に40歳以上で不妊治療を頑張っておられる方にとっては

手術後は避妊期間を取らないといけない為、とりあえずの手術ではいけないと考えています。

 

自分の体の事を最も理解してくれている(妊娠率・流産率・卵子の数AMH)、

一緒に出産までを真剣に考えてくれている(出産までの治療プロセス)

主治医と一緒に手術時期を設定して下さいね!!

→人それぞれにあった手術の時期があるということです!

 

本日はここまで!

 

新しい選択肢を皆さまに

木下レディースクリニック https://ivf-kinoshita.com