Q.

お聞きしたい事があります。
只今、不妊治療中、体外受精ショート法を1度終えて、次をどうするか検討中のものです。
内膜症チョコレート嚢胞2センチあり(採卵時吸引)、多嚢胞です。
採卵時、10個採卵。7個空胞。3個受精。
胚盤胞までにいかず、凍結0。
PCOの先生のブログに書かれています、PCOの採卵のタイミングとは、最適な採卵日とは、どのようにわかるのでしょうか?
次は、成功させたいです。 どうか、宜しくお願い致します。

 

A.

こんにちは。Kinoshitaです。

実際に卵巣やホルモン値を見せて頂いていないのであくまでもお聞かせ頂いた中でのインプレッションになりますのでどうぞご配慮下さい。


まず最初に気付いたのはPCOSの方にショート法を選択すると・・

成熟を待った採卵日ではなくOHSS予防だけを優先した採卵日が基準で決定されてしまいます。

なぜかは私の以前のブログ

#PCOSで体外受精するなら絶対知ってほしいこと

と合わせて読んで見て下さい。

 

それがこの結果に繋がっている可能性があります。

PCOSをショート法で刺激をして10個しか育っていない状況で採卵決定し、結果として未熟で空砲となっているのはOHSS予防をだけを優先した採卵日となっている可能性が高いです。

 

私はPCOSに対しては全胚凍結におけるアンタゴニスト法での採卵をおすすめしていますが、PCOSの方にアンタゴニストで良い結果を出すにはあらゆるパターンのPCOSを見てきた成功経験を要します。

当たり前のことですが、皆さんが同じ採卵日ではいけないと思いませんか??

 

発育卵胞数、E2値、LH値、E2の上昇経過、卵胞径から総合的に採卵日、排卵誘起の種類と量を決定しないといけません。

卵子の成熟については実際にこの目で総合的に確認しないと、核も細胞質も成熟した卵が確保できる採卵日を特定できない点をどうぞご理解下さい。ぜひとも次回良い結果となることを私も願っていますね。