こんにちは。Kinoshitaです。

 

不妊検査についてまとめていきます。

HOMA-Rについてです。

 

多嚢胞性卵巣症候群をはじめ、肥満の方とくに内臓脂肪の多い肥満や、中性脂肪やコレステロール値が高いインスリン抵抗性が多く合併していることがわかっています。

 

このインスリン抵抗性によって排卵障害が起こることがあります。

 

ヒトの体は、血糖値が高いとインスリンを膵臓から血液の中に放出して、血糖値を下げる。

血糖を下げるインスリンが膵臓から十分にでているのに血糖が下がらない状態をインスリン抵抗性といいます。

 

インスリン抵抗性がある場合

インスリンがたくさんでていても、血糖値は下がらずに高いままの状態が続くことになります。

 

(測定方法)

HOMA-R

空腹時の血中インスリン値×血糖値÷405

1.6以下は正常、2.0-2.5以上の場合はインスリン抵抗性があると考えます。

 

HOMA-Rは、朝食抜きの空腹時の採血だけで、簡単にインスリン抵抗性がわかるので非常に便利です。

ただし、あまり血糖値が高いと計算式がずれてくるので、空腹時の血糖値が140以下の人を対象とします。

 

糖尿病が生活習慣病と言われるように、インスリン抵抗性がある方は、まず、食事や運動にて肥満や脂質の改善を行い、インスリンが良く効く状態を作り出す事が大切です。

 

(治療薬について)

インスリン抵抗性改善薬としてメトフォルミンを使います。

・肝臓での糖を作るのを抑制する

・抹消での糖分の利用を促進する

・腸管での糖吸収の抑制

色々と効果を発揮してくれるお薬です。

 

2008年の生殖内分泌学会の治療方針では以下内容となっています。

クロミフェン抵抗性に対して、肥満、耐糖能異常、インスリン抵抗性のある場合にメトホルミンを併用する

 

世界的な報告で見ると2010 Cochrane Database Systemic Reviewでは、

 

排卵率と妊娠率に関して

・メトフォルミン単独と偽薬群との比較

・クロミフェンとクロミフェン+メトフォルミンの併用との比較

いずれもメトフォルミン使用した方が有意に成績が良いとしている。

 

しかし、

現在のところ生産率では

・メトフォルミン単独と偽薬群との比較

・クロミフェンとクロミフェン+メトフォルミンの併用との比較

いずれもメトフォルミン使用しても変わらないという結果となっている。

今後も引き続き検討が必要な部分である。

 

(副作用について)

一般的に使われる量であれば重症な副作用はほとんど起きないとされます。

 

女性では男性のような重大な副作用は報告されていません。

 

副作用として比較的多いとすれば”吐き気” “下痢” ”むくみ”くらいです。

 

(内服方法)

1日量500mg  12回食後に経口服用する

 

不妊検査は必要なものを、多方面的に調べることでようやく全体像が見えてきます。

 

~新しい選択肢の提案~

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木下のテラスもしっかりと紅葉🍁ピークです

 

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