こんにちは。
胚培養士のWです。
5/17、18に開催された第65回日本卵子学会学術集会に参加してきました。
私は一昨年と昨年の卵子学会でも発表を行った、非侵襲的なPGT (niPGT)という新たな技術について、更なる続報という形で発表してきました。
niPGTとは、受精卵を培養した後の培養液中に含まれるDNAを解析対象とした技術であり、受精卵から物理的に採取した細胞を使用する従来のPGT-Aと比較して、胚に与えるダメージが少なく、近年注目されている技術です(図1)。
図1. 従来のPGT-AとniPGT
当院では2021 年より、研究利用の同意が得られた受精卵を使用して、niPGTの予備検討を開始し、現在までに100個を超える受精卵に対して培養液の解析を実施してきました。昨年までは、培養4日目~6日目の培養液を採取・解析し、比較対象となる胚盤胞期胚と一致しているかどうかという観点でniPGTの解析精度について報告を行いました。
今回は、さらなる解析精度の向上を目指し、新たな手法として胚盤胞期到達以降の培養6日目~7日目の培養液を採取・解析し、その解析精度を従来法と比較しました。
図2. 従来法と新手法の培養液採取の違い
結果として、新手法では従来法と比較して解析精度が向上することが明らかとなりました。
今回得られた結果からniPGTという技術が、既に臨床で実施されているPGT-Aにとってかわる可能性を示されました‼
今後もこの技術の臨床応用を目指し、研究を進めていきます!!
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