こんにちは!
胚培養士のY.Kです。
5月に開催された第65回日本卵子学会学術集会で発表した内容を紹介します。
みなさん最近AIが身近になってきたと感じませんか?
ChatGPTやCopilotなど、生成AIがどんどん生活に浸透してきています。
生殖医療分野でも評価AIの開発が進んでおり、人が行う評価の精度を超えることが期待されています。
当院では本邦では先駆けて、「Life Whisperer」という胚評価AIの検証を進めています。
今回は『妊娠予測AIと倍数性予測AIを組み合わせると妊娠予測精度が向上する』というタイトルで発表しました。
当院が検証を進めている胚評価AIは妊娠を予測するAI「Viability」と、正倍数性胚を予測するAI「Genetics」があります。
この2つは視点の異なるAIで、Viabilityが重きを置いている「妊娠の可能性」、Geneticsが重きを置いている「正倍数性の可能性」は、どちらも健児を得るには大切な視点です。
そのため、ViabilityとGenetics組み合わせて使うことで、妊娠予測のViability単体よりも高い妊娠予測パフォーマンスを得ることができるのではないか。というコンセプトで検証を行いました。
その結果、やはり組み合わせて使うことで妊娠予測パフォーマンスが有意に向上することが明らかとなりました。
ゆくゆくはAIによる妊娠予測が人を超えて、より安定した胚評価を提供する時代になると思います。そこに向けて、「AIをどう使うか」を課題として生殖医療の発展に貢献していければと思います。
現段階では、患者さんみなさんも「AIが出した胚評価をどれだけ信用して頂けますか」というところが私自身気になるところです。機会があればアンケートしてみたいなと思います。
それでは、熱中症にお気をつけください。
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