培養室では、毎日のように凍結という業務が行われています。
今回は、その凍結について簡単にご説明します。
当院では、主に『卵子』『前核期胚』『胚盤胞』『精子』の凍結を行なっています。
① 卵子
採卵で採れた成熟した状態の卵子を凍結します。

第一極体が見えていると成熟していると判断できます。
妊孕性温存のための未受精卵凍結、社会的適応の未受精卵凍結などの場合に行われます。
② 前核期胚
受精操作を行なった翌日、正常に受精した受精卵を凍結します。

2つの前核が見えていると正常に受精していると判断できます。
③ 胚盤胞
正常に受精した受精卵を培養し、胚盤胞に成長したものを凍結します。

細胞数が増え、腔が広がり、ICM(内細胞塊;胎児になる部分)とTE(栄養外胚葉;胎盤になる部分)が確認できます。
どの段階で凍結されるかは、治療方針によって異なります。
これらの凍結は、ガラス化法という手法で凍結され、Cryotopというデバイスの先端に受精卵などをのせて液体窒素につけて行われます。

このCryotopをケーンという容器に収め、液体窒素で満たされているタンクの中で保管しています。

当院での凍結方法をまとめた記事はこちら👇
培養室の1日 ~胚凍結~
④ 精子
洗浄した精子を凍結保護剤とともに凍結し、ケーンという容器に収めて液体窒素で満たされているタンクの中で保管しています。

真ん中(黄色の部分)に凍結保護剤とともに精子が入っています。
凍結についてもう少し知りたい!という方は、過去に患者様から頂いた凍結についての質問にお答えした記事もご覧ください♪
☆培養室Q&A ~胚凍結・胚融解について~
最後まで読んでいただきありがとうございました🌼
胚培養士CK
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