皆さんこんにちは。
医療情報処理のIHAです。
「体外受精」と「顕微授精」、皆さんはどんなイメージを持ってらっしゃいますでしょうか?
保険診療でも算定点数が異なるため、どう違うのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
◇体外受精(conventional-IVF)
一般的に「ふりかけ」と呼ばれる方法で、卵子に精子をふりかけて受精させる方法です。
顕微授精と比べ、精子が自分の力で卵子まで泳ぎ、卵丘細胞(※)を突破する必要があるため、
精子の運動性や数が重要になってきます。
受精率は65~70%程度となっています。
※卵丘細胞…卵子を覆っている細胞。卵子の発達に関わっている

◇顕微授精(ICSI)
顕微鏡下で精子一匹を選別し、卵丘細胞を除去した卵子の中に注入します。
体外受精と比べ、精子が自分で泳いだり卵丘細胞を突破する必要がなく、精子の運動性が弱かったり、数が少なくても治療が可能です。
生殖医療の中で最も高度な技術を使った方法で、より確実に受精することができます。
受精率は80%程度となっています。

ちなみに!
「じゅせい」の漢字が違うことにお気づきでしょうか?
「受精」は自然の力で精子と卵子が出会い結合すること、
「授精」は人工的に精子を子宮や卵子の中に入れ、受精卵を作ること
…という形で 使い分けがされています。
体外受精と顕微授精、どちらがいいの??
と、気になっている方もいらっしゃると思います。
受精率という点でのみお話しをするのであれば、一般的には顕微授精の方が体外受精よりも受精率は高くなります。
ですが、実際受精し、その後育つかどうかは卵子と精子の力(遺伝子のバランスと発現)で決まります。
受精操作は卵子と精子の出会いを助ける方法 で、受精過程までコントロールできるものではありません。
培養室では、卵子と精子が出会うためのお手伝いを日々行っています。
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