こんにちは。
胚培養士のWです。
10月末にアメリカ、アナハイムで開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM)にて、昨年より国内学会で発表を行ってきたniPGTについての演題の発表を行ってきました。
niPGTについては過去に報告した以下のブログでもご紹介していますので、ご参照いただければと思います。
胚培養後の培養液による非侵襲的なPGT【2022年日本卵子学会】
胚培養後の培養液による非侵襲的なPGT【2022年日本受精着床学会】
上記ブログのおさらいのような内容にはなりますが、niPGTのniというのは、non-invasiveという言葉を略したもので、日本語では"非侵襲"という形で訳されます。簡単に言うと胚にダメージを与えないPGTという意味になります。
従来のPGTでは、受精卵の細胞の一部を採取し、染色体異数性検査を実施するため胚への物理的な侵襲が避けられませんが、niPGTでは、胚を培養した培養液中のDNAを検査に使用することで、胚に物理的な侵襲を加えることなく、染色体異数性検査が可能となります。
海外では、niPGTの臨床応用が既に始まっていることもあり、今年のアメリカ生殖医学会でもniPGTの演題が複数報告されていました。
今回は自分の発表に尽力するとともに、これら他の報告から、有益な情報を獲得し、当院での臨床業務に還元していきます!!
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