こんにちは!


胚培養士のH.Tです。



5月28・29日に第63回日本卵子学会の学術集会が行われます。


日本卵子学会というのは私たち胚培養士の資格を認定している学会の1つで、日本における哺乳動物の生殖分野で歴史のある学会の1つです。


当院からは浅田院長がランチョンセミナーで講演されます。
また私たち培養研究部からもシンポジウムでの講演が1題と、一般口演を3題発表予定です。


これからは一般口演で発表する演題について順次簡単に紹介していきます!



まず1題目は『1PN胚の臨床的有用性―出産から3歳までの予後調査報告―』というタイトルで発表します。


内容としましては、通常の受精卵は父親由来の核と母親由来の核の2つの核(前核)が受精後観察されますが、稀に1つの前核しか観察されない受精卵が存在します。
 


2つの核がある受精卵


1つの核しかない受精卵


私たちは動物での実験とヒト胚を解析した結果、この1つの前核しか観察されない受精卵の中にも正常な受精卵があることをこれまでに明らかにしてきました。


今回はこれら1つの核しか見られない受精卵から産まれた子供の3歳までの発育調査を行い、通常の2つの核を持つ受精卵から産まれた子供と差はないことを発表します!



これからも卵子学会で発表する演題の紹介記事が続きます。

また学会に参加した報告もしますので是非ご覧ください!!