こんにちは!
胚培養士、のKYです。
前回の「培養室の1日」では終業点検について紹介しました。
今回は胚培養士の研修についてご紹介します!
私たち胚培養士の行っている作業は繊細で難しいものが多数あります。
作業に慣れていない状態でいきなり患者さんの卵子や受精卵を扱うことは絶対にありません。
全ての作業は研修を経て必要な技量を身に着けたスタッフが行っています。
どのように必要な技量を身に着けるかというと、
臨床外研修として、臨床に似たような環境を作り、
臨床を想定した研修を何度も繰り返すことで、臨床で作業を行うのに十分な技量を獲得しています。
ここで、臨床外の研修内容を紹介したいと思います。
胚培養士として最初に行う研修がDish運びです。
Dish運びとはその名の通り患者様の卵子や受精卵が入っているDishを運ぶ研修です。
そんなところから研修するの?!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし!このDish運びはとても重要な研修になります。
Dishの持ち方が統一されていないと・・・
持ち方が不安定で、時間がかかる。
Dishを落としてしまう
ということが起こってしまいます。
患者様の大切な胚をお預かりしている以上、持ち運びにも細心の注意を払い、確実に持ち運びができるようにしています。
Dish運びのチェックポイントは以下の通りです!
・無理な力が入っていない
・自然に手と身体が持ちに行ける
・見ていて安心できる
では、実際に写真でご紹介します
↓研修前
▲指に力が入っている
▲持ち方が不安定で落としそう
↓研修後
▲無理な力が入っていない
▲自然に手と身体が持ちに行ける
この運び方を習得できるように何度も何度も繰り返し行い、身体が覚えるまで研修を積みます。
研修を行うにあたって、先輩や熟練したスタッフの指導を受けていきます。
このように、まずは臨床外研修で必要な力量を身に着けていきます!
次のブログはこの培養室の1日シリーズの最後のまとめになります。
最後までお楽しみに!

