こんにちは!
胚培養士のOです

 


2020年、東京オリンピックの年になりました!
1年生でいるのもあと3か月です。

 


昨年よりお読みいただきありがとうございます。
(前回の記事はこちら

 


続きです
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浅田レディースクリニックの胚培養士になくてはならないもの
それがマウスピースです。


 

 


先端にガラスピペットをつけて、息の吸い吐きで卵子や受精卵を持ったり置いたりします。
(本当はもっと複雑ですが、イメージとしてはストローみたいな感じでしょうか????)

 

 

 


約120μmの卵子に合わせて作るので、髪の毛2本分の太さと同じぐらいです
細い!!!!

 

 


顕微鏡で見るとこんな感じ

 


卵子・受精卵は小さいので、とても繊細な作業です。

 

 

 


マウスピースは自分で部品を組み立てて作るのですが、部品をもらうためには合格しなければならない研修があります。

 


それが 「卵子・胚認識」と「ガラスピペット作製」 です

 

 

 


卵子・胚認識というのは、
卵子・受精卵を「見える」ようにする研修です。

 

 

 

私たちは様々な形のDishを使っています。

 

 

 
大きさも形もいろいろ

 


もちろんそれぞれ使い方が違って、卵子・受精卵の見え方も違ってきます。

 


Dishの特徴を理解して、卵子の見落としなんていう事が起きないようにします。

 

 

 


そして
ガラスピペットの作製

 

 

 

太いガラス管を 溶かして伸ばして折る

 

というように作ります。


 


①ガラス管を溶かす

 

ガラスが溶ける温度は1200℃だそうですね。
最初にガラスの怖さを教わりますが、何回か「熱っっ」ってなりました。(無事でした。)


 


伸ばす

 

赤くなくても600℃あります。意外と怖い。

 

 

 
④適当な長さで折る

 

これが結構難しい!!
バキッと折ると先端がギザギザになってしまい危ないので、先端がまっすぐになるようにきれいにカットします。

 

 

 

ちなみに・・・操作を見てもらうとわかると思いますが、ガラスピペット作製のことを私たちは「ピペットを引く」と呼んでいます!

 


文字で書くと簡単そうなんですが…

 


この3か月、一番大変でした。

 


こればっかりは頭で覚えるのではなく、感覚をつかむのみ!という感じだったのでひたすら作りました。

 

 

 


入職してから3か月!
この2つを合格し、ついにマウスピースの部品を得ることができました!!!

 

 

 

マウスピースを作った時のことは
また後日ということで…

 

 

 


次回に続きます!