こんにちは。
浅田レディースクリニックの薬剤師です。

寒い日が続きますが、体調崩されてないでしょうか?
この時期、風邪を引く方が多いのでこのような問い合わせがよくあります。



Q. 一昨日、胚移植をしました。風邪を引いたようなのですが、市販の風邪薬は飲んで大丈夫ですか?

A. 風邪薬はしっかり服用して、早めに治してください。
妊娠判定までの期間は、薬の影響を考えなくても大丈夫です。



治療中や妊娠中の薬について、心配になることは多いと思います。
しかし、ほとんどの薬は問題なく使用できます。
薬は、開発中に動物実験で厳重にチェックされており、一部の特殊な薬を除いて、危険度が強い薬が発売されることはありません。薬をむやみに怖がるのではなく、必要な薬は正しい知識を持って、きちんと服用することが大切です。不安に思った場合は、遠慮なく医師や薬剤師、医療スタッフにお尋ね下さい。



ヒトでの安全性を厳密に確かめることは難しいことです。また妊娠中に薬を飲んでいなくても、妊婦さんの1~2%位に先天異常が生じると言われており、薬が原因かどうかを判別することは非常に困難です。そのため、まず問題がないと考えられる薬であっても、「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与可能」と製薬メーカーが出す説明書には書かれています。また、より万全をきすという意味で、薬の処方に消極的な医師も多いようです。

体調が悪い場合は早めに受診し、できるだけ安全な薬を短期間服用し、早めに治す方が、赤ちゃんへの影響が少ない場合もあります。また、慢性疾患があり薬を服用し続ける必要がある場合は、治療・妊娠前に主治医に相談しましょう。