現在日本人は一生のうちに2人に1人はがんに罹ると言われています。
そのくらい身近な病気になってきていますね。
例えば、20代後半でがんや白血病などの治療をし、30代半ばでその治療が完了した場合
その人の人生はまだあと50年もあります。
子供を授かりたいと思う人も当然いるかと思います。

さてここで皆さん、ご存知ですか?
がん治療は将来妊娠できるかどうかに大きく影響を与えます。 


 


がんの種類や進行度により異なりますが、がんの治療は、手術、化学療法、放射線療法が中心です。これらのがん治療の影響で性腺(卵巣や精巣)機能が低下し、妊娠しにくくなる場合があります。

がんと診断された患者さんが妊娠を希望するとき、がん治療の前に将来の妊娠する力(妊孕性 にんようせい)を温存しておくという方法を妊孕性温存療法といいます。

具体的には、がん治療を始める前に
精子や卵子、受精卵などを凍結保存する治療のことです!

不妊治療専門のクリニックに働く私たちは、
一人でも多く、妊娠を希望するカップルの力になりたい。
子どもが欲しいという願いを実現させたいと思っています。


 


私には、この記事を書くきっかけとなった白血病の知人がいます。
その人は妊孕性温存のことを白血病治療が始まってから知ったと言っていました。

不妊治療クリニックで働いている私は妊孕性温存のことを知っていますが
普通に生活していると知る機会はなかなかないですよね。

がんという病が身近になってきた今だからこそ
がんを患っている人だけでなく、
より多くの方にこのことを知ってもらいたいです。



原疾患(がん)の種類、病状、治療の緊急性により妊孕性温存を行うことができるかどうかが決まります。病状によっては、短期間で情報を集めて大切な決断をしなくてはならない場面もあると思います。

当院では、患者さんの希望を伺い、がん治療の主治医と連携をとりながら、状況に合わせて妊孕性温存療法のお手伝いをしています。まずはお電話でお問い合わせください。 

当院のHPもご参照ください。
https://ivf-asada.jp/clinic/cancer-treatment.html

 

 

胚培養士YO